冒険パートでは、PLは、1人のプレインズウォーカーとして冒険をします。
手札のカードや「行判定動」を使って、GMが繰り出すシナリオを乗り越えていきましょう!!
冒険パート-1 冒険パートの進行
冒険パートは、複数のシーン(場面)の連続として進行します。
1つのシーンは、先攻と後攻の2ターンで構成されています。
先攻のGMターンでは、シナリオに沿って、シーンの状況説明が行われます。
後攻のPLターンでは、PCの行動が宣言されます。
PLがターン終了を宣言した時点で、そのシーンは終わります。
シーン終了後は、再び先攻のGMターンに移り、GMが次シーンの説明を行います。
前のシーンでしか行えない行動があった場合、ターン終了を宣言した時点で、出来なくなります。
PLターンは1シーンに1回しかないので「1シーン中に、10ターン分の土地を出す」等のことはできません。
冒険パート-2 冒険パートの目標
冒険パート中、PCは、事件を解決したり、敵の正体を明らかにしたりするために動きます。
そのようなPCの目的を、ゲーム的に表現したものが、以下3つの「冒険パートの目標」です。
(なお、シナリオによっては、3つの目標の代わりに、別の目標が設定されている場合もあります。)
先攻・後攻目標
シナリオの本筋に関する目標。
例:「盗まれた宝を取り戻す」「牢屋から脱出する」「引き受けた依頼を達成する」
完全に達成すると、次の戦闘パートでPL側が、先攻、後攻を決められるようになる。
ボス情報目標
ボスキャラに関する目標。
例:「ボスキャラの正体を突き止める」「ボスキャラが操る魔法について知識を得る」
完全に達成すると、次の戦闘パートの1試合目前に、ボスのデッキリストを見た上で、サイドボードを使えるようになる。
マリガン目標
各PCが個人的に達成する目標。
例:「特定のアイテムを手に入れる」「特定の人と会話をする」「特定の敵を倒す」
完全に達成したPCは、次の戦闘パートの各試合で、1回目のマリガンでは手札が減らないようになる。
冒険パート-3 PCが可能な行動
冒険パート中、PCは、以下1~3の行動が可能です。
1.MtG行動
通常のMtG対戦でも行える行動です。
土地を出す、呪文を唱える、(攻撃できる対象がいれば)クリーチャーで攻撃する等。
PCは、MtGのルール上可能なことは、すべて、行うことができます。
なお「街で巨大ドラゴンを召喚したら大事件になる」等の矛盾は、基本的に無視してください。
「魔法で解決した」「ドラゴンを手のひらサイズの大きさで召喚した」で済ませてください。
2.行動判定が必要な行動
行判定動とは、PCの行動が成功するか失敗するかを決めるためのルールです。
シナリオによって行動判定が必要と決められた行動、あるいは、GMが「成功するか失敗するか分からない」と判断した行動をとる場合、そのPCは、行動判定を行います。
例えば「昨日、チラッと見た相手の顔を思い出せるかどうか」等のときです。
手順は、まず、ライブラリーの上から1枚目と2枚目のカードを公開。
2枚のマナ総量を比較します。
2枚目のマナ総量の方が大きいか同値ならば、行動成功!
ただし、マナ総量を比較する前に、上から1枚目のカードのマナ総量にはGMが決めた「難易度」が足し算されます。
同様に、2枚目のマナ総量には「色の修正」が足し算されます。
色の修正は、上から2枚目のカードの色によって決まります。
行動判定で指定された色と同じなら+5、友好色なら+3、対抗色なら+0です。
行動判定の詳しいルールは、行動判定のページ。
3.その他の行動
その他の行動には、2種類があります。
1種類目は、GMが「行動判定するまでもなく成功する」と判断した行動です。
例えば、喋ったり平地を歩いたりは「その他の行動」としてあつかわれることが多いでしょう。
2種類目は、GMが「行動判定するまでもなく、絶対失敗する」「成功してしまうと、シナリオが成立しない」と判断した行動です。これらの行動は、必ず失敗します。
「街中で野生の熊を探す」「今から攻略すべきダンジョンの、入口から最深部にテレポートする」「殺人事件のシナリオ中、被害者を魔法で復活させる」などの行動は、必ず失敗にされるでしょう。
行動の選択肢
シナリオによっては、状況説明と共にPCの行動の選択肢が示されることもあります。
その場合、PCは、選択肢の中から行動を選ぶようにしてください。
冒険パート-4 冒険パートの終了
冒険パートの最終シーンの状況説明を行うとき、GMは、これが最終シーンであることをPLに伝えます。
最終シーンで、PLがターン終了を宣言した時点で、冒険パートが終了します。
基本的に、冒険パートが終了した後には、戦闘パートが始まります。
冒険パート-5 PCが敗北条件を満たした場合
冒険パート中に敗北条件を満たしたPCは、そのままゲームを続けます。
敗北条件を満たしたことによるペナルティは、冒険パート中には、ありません。
(なお、ライブラリーアウトで敗北したPCは、そのままではライブラリーが2枚未満なので行動判定は出来ません。)
ただし、自分のPCが敗北条件を満たしたという点は記録しておいてください。
冒険パート中に、1回でも敗北条件を満たしたPCがいる場合、直後の戦闘パートにおいて、そのPC、あるいはPC全員が、ペナルティをうけます。
ペナルティ内容は、以下の内のいずれかで、シナリオごとに決まっています。
1.敗北条件を満たしたPCは、2回目の、自分(敗北条件を満たしたPC)のターンが始まるまで、土地を出せず、呪文を唱えられず、能力を起動できない。
2.ボス戦が、2本先取の3本勝負の場合、ボス側が1本取った状態でボス戦を始める。