そしてアサンガ(無著、Asaṅga )やヴァスバンドゥ(世親、Vasubandhu)等、いわゆる瑜伽行唯識学派と呼ばれる一派が形成される源流となるのですが、中期大乗経典である『解深密経』(Saṃdhinirmocana Sūtra)あるいはマイトレーヤ(弥勒、maitreya)の著作とされる『瑜伽師地論』(Yogācārabhūmi)等が先行してそうした思想が形成されたようです。
また『解深密経』ではそうした深層識をアーダーナ識(阿陀那識、ādāna-vijñāna)或いはアーラヤ識(阿頼耶識、ālaya-vijñāna)と名付け、それが執着を生ずる種子(しゅうじ、bīja)を蔵してると説いているのです。
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