仏教のあれこれ

ことばと認識についての少考 / 2

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鹿野苑 2023/09/05 (火) 17:33:31 修正

ところで仏教では認識についてはどの様に考えているのでしょうか?
私は法相宗に親しいので、その筋に依って考察してみますが、『摂大乗論』によれば、

 >かくの如く縁起は、大乗においては極めて細微で甚深である。
 >もし略説すれば二種の縁起がある。
 >一つは分別自性の縁起であり、二つは分別愛非愛の縁起である。
 >(『摂大乗論』1:19 訳は小谷信千代 『唯識説の深層心理とことば 摂大乗論に基づいて』より

っていうんです。
ここでいう分別は認識と同じ意味ですが、分別自性、つまり、自性※を分別するのが認識だと云うんです。

※自性〜もの・ことが常に同一性と固有性を保ち続け、それ自身で存在するという本体、もしくは独立し孤立している実体を自性という。

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