仏教のあれこれ

北宗禅と南宗禅 / 9

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鹿野苑 2024/03/31 (日) 17:14:06

更に南宗禅の特色として。

給事中房琯、「煩悩即菩提」の義を問う。
答えて曰く、「今、虚空を借りて喩えと為す。虚空の本来動静無きが如し、明の来るを以って即ち明るく、暗来りて即ち暗むにはあらざるなり。此の暗き空は明るき〔空〕に異ならず、明るき空は暗き空に異ならず。明暗には自より去来有れど、虚空には元より動静無し。煩悩即を提、其の義も赤た然り。迷悟には即ち殊なり有りと雖も、菩提心は元来不動なり」。
(石井本三九『神会和尚禅話録』)

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