鹿野苑
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2024/03/31 (日) 17:14:35
どうでしょうか。
一旦まとめておきます。
<北宗禅>
(1)各人の内面には「仏」としての本質ー仏性ーがもとから完善な形で実在している。
(2)しかし、現実には、妄念・頻悩に覆いかくされて、それが見えなくなっている。
(3)したがって、坐禅によってその妄念・煩悩を除去してゆけば、やがて仏性が顕われ出てくる。
<南宗禅>
(1)各人に具わる仏としての本性は、虚空のごとく無限定・無分節なものである。
(2)迷いも悟りも、その虚空の上を去来する影像にすぎない。禅定によって迷妄を排除し清浄を求めようとすることは、本来の無限定・無分節を損なう愚行にほかならない。
(3)虚空のごとき本性には本来的に智慧が具わっており、それによって無限定・無分節なる自らの本来相をありありと自覚するのである。
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