日本語ボランティア情報交換・相談室 検索除外

sさんとの対話

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S様 
茨城県北部に位置する文化都市、日立市の皆様の活動は如何でしょうか。
秋が深まってきました。色とりどりの紅葉が楽しめる地域でしょうね。紅葉狩りと称して小春日和の一日を散策しながら日本語会話が楽しめるといいですね。機会があったら計画してみてください。

守谷市ボランティア講座にご参加され、交流ができたことをうれしく思っております。茨城県全域で交流をしてまいりたいと思っています。

ボランティア活動は、情報交換とアイディアの交換をしながら、創意工夫できれば外国の学習者にとって役立てるのでは、と思っています。
お互いに参考にし合えれば幸いと思い、気づいたことを書いてみます。
1)「日本語ボランティアの活動への自治体の支援について、守谷市や近隣の市町村の状況について、情報がありましたら、お知らせ願います。」
これは、自治体の施策方針によって異なり、時間がかかります。ボランティアとしては、個人的な信頼関係の中で、時間をかけて変化を期待することができる、というのが現状です。即ち、担当官が変わらないと変化が起きないのです。これはいわば人災です。

参考資料:茨城県国際交流協会(IIA)主催の講習会の講演(2021・7・16)からの引用
「総務省国際室が「地域における多文化共生推進に関する研究会」(2005年度)の報告書として「多文化共生推進プログラム」を作成。同報告書を受けて、2006年3月に総務省国際室として都道府県と政令市の担当部署へ「多文化共生推進プラン」の4項目を通知。
1) コミュニケーション支援・2) 生活支援・3) 多文化共生地域づくり・4) 推進体制整備」
(引用終了)
しかし、自治体によるプラン策定については、遅々として進んでいないのが現状です。
(引用)「•すべての政令市と都道府県が多文化共生の推進にかかる指針や計画を策定済と回答。•市町村も含む全自治体のうち129団体が多文化共生単独のプランを策定」(引用終了)
茨城県だけでも、自治体は44です。全国では1741あります。つまり取り組んでいる自治体が少ないという現状です。

しかし、諦めないでください。
① つくばみらい市教育委員会と伊奈中学校の校長の連携で、2020・8~2021・3まで中学校における取り出し授業を週3回オランティアの立場で実施しました。
② 取手市国際交流協会の日本語部会は取手市教育委員会と2年越しの協議を経て、連携して日曜日に児童生徒のための日本語教室を開設しています。
③ 龍ヶ崎市と千葉県の我孫子市ではボランティアとの連携は10年間実施しています。
④ つくば市の「風の会」の吉田麻子さんは小学校との連携では十数年間の実績をお持ちです。

2)現在教室では、Aさん(ベトナム出身;女性)
「オンラインでは漢字の提示はできますが、手書きの漢字を見て、正しいか否かを話すことはむずかしいです。効果的な支援方法はあるでしょうか。」
1) ZOOMの場合ツールに「ホワイトボード」があります。この活用を工夫すると有効だと考えています。使い方のpw版をお送りします。
  ただし、恐らく学習者と講師の間で相互に画面共有を繰り返しながら進める形です。
2) シンプルに、「手書き」のものをカメラに向けて示し、その都度理解することです。これは双方向だからできることで、最もシンプルな方法です。対面でないことで、「間接的」の感はぬぐえませんが・・・。

3)Bさん(フィリピン出身;女性)
「この段階の文字、特に漢字の学習に効果的で、かつ安価の教材はあるでしょうか。」
 これはSさんのおっしゃる通り、手作りが最もよい方法です。
 AJALTの出版で、「かんじだいすき」を活用するのもいいですが、日本語学習用ですが、小中学校の児童生徒用に開発された教材ではあります。
大人の場合は学習者の住環境や職場環境に合わせながら手作りが最も効果的です。外国の方は、何も説明しない段階では、漢字を「文字」としてでは無く、「絵」として認識します。模写することは得意です。日本人からすると文字を書いていないと感じます。この点では、学習者の必要度に応じて対応することが大事でしょう。
資料:かんじだいすき(一)~(六)日本語を学ぶ世界の子供のためにAJALT
国際日本語普及協会 テキスト(学年別に編集)

4)AさんとBさんの双方に共通することをお聞きします。
 「しかし、Aさんが対面式の授業に参加した場合、「みんなの日本語」の進度が大きく違うので、どう進めるかが課題となります。どのように進めたらいいでしょうか。」
「前半は」、言いアイディアです。
「後半は」、「みんなの日本語」の進め片方と会話練習している場合は、一方は書くことを中心とした課題をすることを繰り返そうと思います。」
Sさんのアイディアを実行してみることをお勧めします。
次にできることは、テキストを場面シラバスのものに切り替えることで、それによって共通点を生かすことです。
まずはSさんの考えを実行してみましょう。
宮本敏弥

刀水手帳
作成: 2021/11/05 (金) 18:51:55
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宮本さん、佐々木さんへの詳しいご返答をありがとうございます。やはり、ボランティアをされている方同士の情報交換が一番有効であると実感しています。今後とも、よろしくお願いいたします。