ピュグマリオーン掲示板

卒業研究発表会を終えて~2年間で最後のゼミ掲示板書き込み / 5

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末廣ゼミナールでのニ年間がついに終了、お疲れ様でした。選抜で内心緊張しながら面接して頂いたのが本当についこの間のことみたいです。先日の卒業研究発表では、みんなの努力の成果が形になったことを実感できて、感動の連続でした。この代は個性が強くて研究熱心で、お互いを讃え合える暖かいメンバーだと改めて思いました。このゼミナールに入って本当によかったと思えたニ日間でした。

さて、私が卒論で取り上げた『サイダーハウス・ルール』ですが、序論に書いた通り、取り上げた明確な決め手はありませんでした。早いところ作品を決めて着手しなければならないという焦りから、成り行きで向き合うことになった難解な長編大作、大変でしたが良い人生経験になりました。本を読むのは苦手ですが、必要に迫られたことで原書を解読する挑戦ができたことは今考えれば感慨深いです。でも、物語と論文の筋を掴めたのが本当に終盤だったので、先生の講評にあったようにアーヴィングやラッセ・ハルストレム監督など、製作側の意図を論じる余裕がなかったのはとても悔やまれるところです。しかし、妊娠中絶問題なんて自分の日常とは距離があるようなもので、この作品に出会っていなければこの深刻さを知ることはできませんでした。最初は意味が分からなくてたいして好きではなかったこの作品、今では泣けるほどに愛しています。それは、この作品における本当の〈ルール〉とは何かを理解できたからです。論文の筋を見失って、泣きたくもないのに勝手に涙が溢れてきた個人相談が今では懐かしいです。(笑) 作者の意図が、魂が込められた作品が与えてくれる教養とは、偉大であると心から実感しました。この本は今後も愛読書と公言していきたいと思います。

先生は講評で私のことを「頭がいい」とか「優等生」だとか褒めてくださいましたが、私にはそのような素質があるとは思えません。(確かに秀才なイメージを持たれることは多いのですが…)お芝居をしている時にも感じることなのですが、私は頭を柔軟に使うことが苦手です。レポートでも独創的な解釈を提示することをずっと苦手としてきました。理想は賢さの上に成り立つユニークさ、『十二夜』の道化のような頭脳を持つことなのです。正直今回の論文、今までで一番頑張りましたが、それでも欠陥だらけだという自覚もあります。それでも、少しでも良いものにしたいと奮闘できたのは、表現に対して多角的に捉えることができるゼミ生が刺激をくれたおかげでした。そして、最後まで励まし続け、熱心に指導してくださった末廣先生のおかげです。分かりづらい本論を提出し続けたのに、よく見捨てないでくださいました。この私がパラグラフ・ライティングが上手くできるようになったのは、一番大きな成長かもしれません。(年末に父の還暦祝いでメッセージカードを渡したら、筋が通った文章をものすごく褒めてくれました笑)

みんなと一緒に目の前の課題と真剣に向き合ってきた二年間が終わってしまったことに虚無感が尽きませんが、この学びの姿勢はこれからの人生でも維持していきたいと思います。そして、ミスコンのサポートやお芝居を観にきてくれたことなど、私ごとの夢に対して自分のことのように目を輝かせてくれる仲間ができたこと、本当に幸せに思います。要望があったので、出演情報は今後もグループLINEで告知しますね!(笑)

このゼミナールに入ってよかったと心から思います。末廣先生、ゼミのみんな、本当に本当にありがとうございました!みんなのことが、大好きです!!!

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