ピュグマリオーン掲示板

卒業研究発表会を終えて~2年間で最後のゼミ掲示板書き込み / 12

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2年間のゼミ、そしてそれを締めくくる卒業研究発表会、お疲れ様でした!自分の発表のときはとても緊張しましたが、みんなの発表を聴くのは本当に楽しかったです。2.3年生のみなさん、寒い中聴きに来てくれてありがとう!この代の発表が少しでも皆さんの役に立つことを願っています。
私が1年間を共に過ごす相手として選んだ『君の名前で僕を呼んで』は、とにかく美しい映画でした。映像、音楽、キャストといった映画を構成するすべての要素が美しく、私はその美しさに惹かれ、直感に導かれるままこの映画を選びました。しかし、美しいだけでなくとにかく複雑なこの映画を理解することは非常に難しく、執筆期間は心が折れまくってばかりでした。行き詰まっては焦げついての繰り返しでしたが、それでも見れば見るほど好きになる『君の名前で僕を呼んで』を題材に論文を書けて本当に良かったです。結論で取り上げた『サスペリア』も、この作品でも卒業論文が書けたかもしれない、むしろ書きたかったとさえ思わされるほど素晴らしい作品でした。論じられる部分は多くあるのに結論で少ししか触れられなかったのが非常に残念です。ややグロいシーンもありますが非常に論じがいのある作品だと思うので、2、3年生のなかでそういうのにあまり抵抗がなく、題材が決まっていない人がいたらぜひ挑戦してみてほしいです!
私は小さい頃から本が好きで、今ではドラマや映画も大好きなのですが、海外の映画や小説にはずっと苦手意識がありました。だからこそ、ちゃんと学べば好きになれるかもしれない!というかなり安直な理由で英文科に進学しました。今でも末廣先生には「さつきはゼミ選抜の面接時に洋画が嫌いだと喧嘩を売るようなことを言った」と冗談半分で言われますが、決して宣戦布告をしたつもりはなかったということはこの場で弁解しておきたいです!笑 そんな自分が、卒業論文の執筆を終えた今は「洋画ならルカ・グァダニーノ監督の作品が特に好きだ」と胸を張って言うことができます。そんな変化が自分に訪れたことが何よりも嬉しいです。末廣ゼミでの学びは、私の世界を大きく広げてくれました。この場所でさまざまな素晴らしい作品と出会えたこと、そしてそれらの作品について語り合うことのできる仲間の存在に感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、結果としては殊勲賞をいただくことができ、そのこと自体は本当に嬉しいのですが、正直に言えば「こんなに悔しい殊勲賞があるかよ」というのが嘘偽りのない本音です。決して投げやりな気持ちからの言葉ではなく、悔しさを感じて初めて見えた自分の本音につい笑ってしまうような感覚です。自分の卒業論文にまだやれる余地があったことは自覚していたし、きっとMVPには手が届かないだろうとは思っていたので、悔しいという感情が湧き上がってきたときには自分でもびっくりしました。それほど本気で取り組んでいたんだなあ、と内心泣きそうになりながら実感したあの感情は、きっと一生忘れられないです。でも、講評で末廣先生に少なからずお褒めの言葉をかけていただけたこと、みんながおめでとうと自分のことのように喜んでくれたことは本当に本当に嬉しかったです。改めて、末廣ゼミに入れて良かったなあと発表の2日間は何度も思いました。
課題は大変だったし、行き詰まって呻き声をあげながらパソコンの前に突っ伏したのも一度や二度ではありませんが、末廣ゼミの一員として過ごせた2年間はやはり「楽しい」時間でした。合宿も、普段のゼミでのちょっとしたお喋りも、全部全部本当に楽しかったです!!!みんなでやばいねと言い合って、励まし合って相談し合って過ごす時間が大好きで、私にとっては何にも変えがたいかけがえのない時間でした。本気で切磋琢磨できる仲間がすぐ近くにいることが幸せでした。2年前、ゼミ選択の直前に思いきって末廣ゼミに決めた自分を褒めてあげたいです。もうすぐ新生活が始まりますが、末廣ゼミで過ごした2年間に負けないくらい様々なことに一生懸命になれる自分でいられるよう頑張ります!
長くなってしまったのでそろそろ終わりにしようと思います。学生生活最後の2年間、学びの場としてこんなに贅沢で、苦しくて嬉しくて難しくて楽しいゼミの一員として過ごすことができて本当に良かったです。私の大学生活は末廣ゼミなしには語れません。何度言っても言い足りないくらいですが、末廣ゼミとゼミメンバーが心から大好きです!本当にお世話になりました。ありがとうございました!

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