第5回ゼミナール、お疲れ様でした!
児玉先輩の論文を読んだとき、ナカリーが言っていたように1つの映画を観たような感覚でした。『トゥルー・グリット』は観たことがなかったため、論文を読み進めながらあまりに理解できなかったら観ようと思っていたのですが、最後まで観ることがなく、次の内容へ次の内容へとスルスル読むことができました。読み終わったときには謎の満足感があり、作品を観なくても作品の面白さが伝わり、作品を観たいと思わせてくれる論文でした。アカデミック・ライティングの本に、「学術論文は自分以外の研究者に向けて書いたもの」とありましたが、児玉先輩の論文はまさにその要素を含んだ論文でした。
このような面白い論文が完成したのは、みんなが述べるように構成や章立てが非常に上手だったからだと思います。簡単に真似はできないほどの大作ですし、自身の扱う作品が同じような構成で論文を書けるかはまだわかりませんが、章立て以外にも映像分析の細かさや、英語表現の分析を参考にしたいです。'time'と'times'の違いに関しては、私なら「そういうもんなんだな」と見逃してしまうところに目をつけて、それが3章における重要な議論にもなっていました。私も何度も何度も繰り返して鑑賞し、細かいところまで議論できるよう努めたいと思います。
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