自分は児玉先輩の論文を読む前に映画を観て、「観ていてとても面白い映画ではあるものの、論文として分析を行うのは自分には難しそうだ」と感じました。しかし、いざ児玉先輩の論文を読んでみると、「特別な意味での不屈の精神」というはっきりとした軸に沿って、非常に深くまで掘り下げられた議論が展開されていて、この映画がエンタメとしてだけでなく論文の題材としても非常に優れたものであることがわかりました。
児玉先輩の論文で最も見習いたいと思ったのは、とにかく軸がブレずに一つのテーマについてのみ議論されていることです。あらゆる分析が結論を補強するための材料として活用されていて、4万字の論文であるにもかかわらず無駄な論述がほとんどないことに読んでいてとても感嘆させられました。卒論のテーマを考えながら映画を見直していると、「これは使えそうだ」という気付きがいくつも出てきて、すべて使いたくなってしまうのですが、自分が本当に述べたいことを考えて、テーマを一つに絞った無駄のない論文を書きたいと思いました。
通報 ...