「相手に勝てたからこれでいい」では、相手がいないと勝つことが出来ない人になる。
しかし、「今日はこの型に勝つことが出来なかった」と、考える人は明日に希望がつながる。
いつの日か、その「型」はその人の人生の力になるからである。
by 林 開作
型(形)とは、一人で演武する空手道の練習形式です。
空手道の試合には相手と対戦する「組手」と「型」がありますが、型の練習を通じて空手の基本的な技や姿勢を身につけるだけでなく、組手などへの実践応用に必要な動作を身につけることができるとされています。
「型」に秘められた美的感覚は単なる動作の美しさではなく洗練された人格とゆるみなく張られた心の「美」をあらわし、ただ勝敗を競う格闘技とは違って空手道を「日本の伝統文化」たらしめています。
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昔は型の修行に最も価値がおかれていたけれど、近年では試合制の導入などにより組手重視の傾向にあるそうです。でも「型」を大切にする日本の心も大切に受け継いでいきたいですね・・・
「相手に勝てたからこれでいい」では、相手がいないと勝つことが出来ない人になる。
私も好きなフレーズです^^
そして奥が深い言葉ですね!
「型」という概念でいえば今読んでいる本に興味深い言葉がありました。
武士道を唱えた山本常朝の「葉隠」に三島が解説をした本のことばです。
「生活の細目ということから行動規範を見つけ出すという考えで、私は、
「葉隠」の場合、遠近法が非常にはっきりしていると思うのですが。
いちばん手もとにある、箸の上げおろしから、盃の持ち方、
そういうことからモラルをつめていって、それが美しいか美しくないか
ということから、こうすべきだ、ああすべきだということになり、
最後に死へもっていっているという感じがしまして、いまの人たちの
道徳観とぜんぜん逆みたいですね。」(三島由紀夫「葉隠の魅力」)
要は「型」のような基本のことこそが重要で、そこから常識や道徳や果ては
死生観につながる感性までもが築かれていくというようなことを言っている
んだと思うんですよね。
葉隠の中にはこういう言葉もあります。
「大事の思案はかるくすべし、小事の思案は重くすべし」
それについて三島は、小さな事柄の中に理念が確固としてあり
「小さいことを軽視すれば、アリの穴から堤防が崩れるように人間は崩壊する」
イデオロギーが重んじられて、日常生活のしきたりが軽んじられている
倒錯した時代になってしまっていると、、
そのとおりすぎてぐうの音も出ないですね(汗)
「大事の思案はかるくすべし、小事の思案は重くすべし」これも奥深い言葉ですね
みつさん面白そうな本を読んでおられますね~