更に次のように続きます。
「此の釈に本仏と云うは凡夫なり迹仏と云ふは仏なり、然れども迷悟の不同にして生仏・異なるに依つて倶体・倶用の三身と云ふ事をば衆生しらざるなり、さてこそ諸法と十界を挙げて実相とは説かれて候へ、実相と云うは妙法蓮華経の異名なり・諸法は妙法蓮華経と云う事なり」
その「真如の法」の〝実相〟が十如是として法華経の中に説かれております。
その中の「如是力」と「如是作」が只今紹介しました「体の仏に働く力」と「用の仏が持つ神通之力」になります。
如是力=諸仏が持つ神通の力 ---(用の仏)
如是作=凡夫の体に作用として働く力 ---(体の仏)
南無妙法蓮華経の七文字の「妙法」の二文字は、用の仏と体の仏の生死の二法が一体となった十界の当体です。
妙=仏界の仏 (死)用の仏
法=九界の凡夫(生)体の仏
「妙は死 法は生なり 此の生死の二法が十界の当体なり」
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