法介の『ゆゆしき世界』

法介のほ~『法華経』--- その① / 28

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法介 2023/08/19 (土) 04:52:40

で、最澄さんは次のような譬え話しを始めます。

 答えていう。『大集経』の第九巻に、次のように説かれている。

「たとえば金を最上の宝とするようなものである。もし金がなければ銀を最上の宝とする。もし銀もなければ真鍮などのいつわりの宝を最上の宝とする。もしいつわりの宝もなければ赤銅・白銅・鉄・白蝋・鉛を最上の宝とする。このようなものを世間では宝というが、仏の教えこそ最も尊い宝なのである。もし仏がおらなければ、縁覚をもっとも尊いものとする。もし縁覚もいなければ、阿羅漢をもっとも尊いものとする。もし阿羅漢もいなければ、阿羅漢に達する前の聖者たちを最も尊いものとする。もしその聖者たちもいなければ、禅定を得た凡夫を最も尊いものとする。もし禅定を得た凡夫もいなければ、清らかに戒律をたもつ比丘を最も尊いものとする。もし清らかに戒律をたもつ比丘もいなければ、戒律を破る比丘をもっとも尊いものとする。もし戒律を破る比丘もいなければ、髪を剃って袈裟を身に着けただけの名ばかりの比丘を最も尊い宝とする。

『大集経』って、そこまで言うのね^^

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