法介
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2023/08/21 (月) 04:21:49
仏教における「中観思想」を説いたのは龍樹です。その「中」の意味は、龍樹の主著『中論頌』の中です。龍樹は、この中論等の論書において、般若経経典群の「空観」を大乗仏教の基本的立場と考え、これがブッダの説いた縁起説の真意であるとして、空の理論を哲学的に理論展開し体系化しました。
この空理は「諸存在が縁起しているが故に空である」ということを中心テーマとして論証され、一切の存在は縁起の道理によって成立すると考えます。いかなる存在であろうとも他とは無関係に、それ自体が独立して存在することは不可能であり、それ自体が変わらずにあり続ける永遠不滅の本質は持ちえないとして「無自性」を説きます。
龍樹は「自性がないから一切の存在は〝空〟である」と、ブッダの「縁起の法」を空理からひも解きました。
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