法介の『ゆゆしき世界』

三周の説法 法介のほ~『法華経』その⑥ / 10

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法介 2023/09/21 (木) 07:53:27 修正

その④の三因仏性の所で紹介しました日蓮大聖人の『総勘文抄』の次の言葉ですが、

「三世の諸仏は此れを一大事の因縁と思食して世間に出現し給えり。 一とは中道なり法華なり、大とは空諦なり華厳なり、事とは仮諦なり阿含・方等・般若なり、已上一代の総の三諦なり。 之を悟り知る時仏果を成ずるが故に出世の本懐成仏の直道なり。 因とは一切衆生の身中に総の三諦有つて常住不変なり。 此れを総じて因と云うなり。 縁とは三因仏性は有りと雖も善知識の縁に値わざれば悟らず知らず顕れず。 善知識の縁に値えば必ず顕るるが故に縁と云うなり、然るに今此の一と大と事と因と縁との五事和合して値い難き善知識の縁に値いて五仏性を顕さんこと何の滞りか有らんや」

三因仏性は一切衆生に備わっていても「善知識の縁」に値わなければそれは顕れないと大聖人は言われております。ではその「善知識の縁」ってなんでしょう。

実はそれが無漏の世界(真如の世界)に備わる仏性の元となる「無漏種子」の事です。

成唯識論』では本有の無漏種子がなかったならどんなに仏道に励んでも、どんだけ瞑想をやっても仏性を観じ取る事は無いと説かれております。
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ブログ『唯識に学ぶ・誓喚の折々の記』で紹介されております内容をこちらで要点を掴みやすく読み取れるようにして紹介しておりますのでご確認下さい。
https://zawazawa.jp/bison/topic/9/1

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