次は、「道路標識は絶対に守りましょう!」と言い張るまぬけな警察官達のお話です。
二つの交差点が連なっている場所がありまして、車線1を左側から走って来た車がB交差点で下方向に左折しようとした場合、車線1は直進禁止、左折のみと標識がなっておりますので、一旦車線2に車線変更し、A交差点を通過した後に再び車線1に戻ってB交差点で左折しなければなりません。
私は、この場合標識を無視して車線1のままA交差点を直進し(標識では直進は禁止です)、車線変更することなくB交差点まできて下方向に左折していました。
いつもそうしていました。
間違いなくそうしていました。
助手席の妻が毎度のように「お父さん、また違反しよる」って言うんですが、私はおかまいなしに、
「ここは標識がおかしいっちゃけん、これでよかと」
といって標識に従わずにいました。
ある日いつものようにその交差点を通過した時、けたたましくサイレンが鳴り響き、
「前の車! 左に寄せて止まりなさい!」
とパトカーから警察官が叫んだ。
そう、前の車とは間違いなく私の車です^^
車を左に寄せて止めると、パトカーから若い警察官が二人降りて来て、
「お父さん、ここは直進禁止ですよ。免許書見せて下さい。」
と窓越しに言ってきた。
私は、車から降りてその警察官に言った。
「私が何の違反をしました?」
目が??になった警察官が、
「今、そこを曲がらずに真っすぐこっちに進んで来たでしょ!」
「はい」と答えた私は、さらに「それがなにか?」と警察官にお尋ねした。
「お父さん。解りますか、あなたは標識に従わずに直進したんです!」
おかしな事を言う警察官に私は言いました。
「その標識、絶対に正しいとあなたは思ってます?」
警察官はこう答えました。
「間違ってるとかじゃないくて、我々は決められたルールに従って違反者を取り締まっているんです。」
と。
それが自分達の任務だと。
そこで私は更に質問した。
「ではお伺いしますが、今まで直進出来る道路のど真ん中にビルが建って、変りにう回路で右に曲がる新しい道路が出来たとしましょう。」
しかし、工事の際うっかり標識を書き換える事を忘れてしまい、標識には今まで通り直進の指示がなされています。その場合、
「あなたは、標識が直進指示になっておりますので、取り合えず直進して一旦ビルに激突してください。」
「とでも言うのかね?」
「あんたのモノの言いようでは、そういう事になりますが?」
警察官は言い返した。
「その場合、状況に応じた安全運転をしなくてはいけないでしょう。」
でしょうに。真っすぐ直進出来るにも関わらず進路変更してまた進路変更してもとの車線に戻る事は、それだけ危険性が増すというもので、私もこの場合、標識に従わず直進する方が安全だと状況判断したからそうしたまでだと説明した。
が、しかし
我々は・・・と市役所の課長さんと同じで、果てしなくゆゆしきバカなのだ。
仕方ないので取り合えず切符は切らせてやった。
が、しかし
あくる日、警察署の交通課に「ゆゆしきバカ共」を退治しに行った。