法介の『ゆゆしき世界』

『法介伝』~世の中の間違いを正す!編~ / 1

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法介 2023/09/01 (金) 08:12:11

最初のお話は、今年33になる私の長男に関わるお話です。

彼が中学3年生の時、高校入試で希望の高校に受験しにいった時のお話です。

同じ高校を受験する友達数名で、地下鉄の駅まで自転車でいって、受験を終えてその駅に帰って来たら、皆が止めていた自転車が全て撤去されていたんです、市の役人の手によって。

止めていた場所が駐輪禁止場所だったみたいで、結局子供達は罰金2,000円を各々が払ってそれぞれの自転車を返してもらって帰宅したんですね。

帰宅した息子からその話を聞いた私は、速攻で市役所に怒鳴り込みに行った。

そして市役所の地域整備課の課長を相手に私は言いました。

「収入のない未成年のしかも中学生から、罰金2,000円を徴収しただと!」

「おまえら、バカかぁー!!」

あたり一面に響き渡るその怒声に驚いた役人達が、一斉に私に向けて視線を集中させた。

私に罵倒された課長さんは、その視線の集中の中、次のような事を私に偉そうにのたまわった。

「我々は、市の条例に従って任務を遂行したまでです。」

「条例には違反者から罰金2,000円を徴収するとありますので」

それを聞いて更に呆れた私は、星一徹ばりにちゃぶ台返しまではいかないまでも、思いっ切りテーブルを両手で叩いて、

「お ま え は   バカかぁー!!」

と再び怒鳴りつけた。

そして、その課長さんに諭すように言った。

「叱られると思って親に言えない子や、お金のない子は、どするかとか、あんた考えた事あるか?」

なかには、こっそり親の財布からお金をかすめたり、他の子からカツアゲしてお金を用意しようとする事だって十分考えられます。市の役人がとった行動が〝因〟となって新たな犯罪を生み出す可能性が十分に考えられる訳で、それよりも、何をおいても〝私が最も激怒した理由〟は、高校受験という子供達にとって、一世一代の大事な日にお前達〝大人〟は、何をしでかしてくれたんだということです。

中には、試験の出来が良くなくて落ち込んで帰宅の途にあった子だっていたはずです。

「そんな子からあんたらはよくもヘイヘイと罰金2,000円を徴収だと、ふざけなさんなよ」

と意見する私にその課長さん、何て言い返したと思いますか。

「我々には関係ありません。文句があるのでしたら条例を作った人達に文句言われてください」

と、いけしゃーしゃー(って方言?と思ってしらべたら違った)と、あくまで自分達は間違った事はしていませんよーと、ふんずり返かえってやがった。

あきれ果て、完全にブチ切れた私は、

「よし、解った!」

と言い残して家に帰り、知り合いの市議会議員(当時は学会員でしたので公明党の議員に)に連絡し、事の次第を伝えました。すると議員は、

「申し訳ありません。確かに法介さんが仰る通り、この条例は、未成年者に対する配慮が欠けております。お恥ずかしい限りです。直ぐに議会にかけて条例を改正します。」

と真摯な対応をしてくれた。

違反者が〝未成年者〟の場合、その〝保護者〟から徴収する、が正しいありかたです。

そんな事も気づかない〝まぬけな役人達〟は10年以上、このおかしな条例にもとづいて〝子供達〟から〝お金〟を徴収し続けていたのです。子供の保護者も含め、誰もおかしいと気づかすに、、、、。

翌日、あの課長さんからお詫びしたいので役所まで出向いていただけませんかと連絡が入った。昨日とは別人のように態度が一変した課長さんは、へこへこ私に頭を下げて謝罪した。

私はいってやりました。

「私に謝るんじゃなくて、これまで徴収してきた子供達全員に謝んなさい」

と。流石にそんな事は出来るはずもなく、

「任務を遂行するあなた達がまず一番に気づかなくちゃいけないでしょうが」

と滾々と説教して私は帰りました。

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