「...やれやれ、物分かりが悪い。」
小栗は、真上へ手をかざした。戦場に散らばる無数の魂が、流星のようになって、小栗の腑へ吸収されてゆく。
「例えば、紙に炎を描写したとしよう。それが、どれだけ赤くても、どれだけ燃え盛る見事な猛火だとしても、現実にそれが燃え移ることはありえないだろう。」
ゴゴゴゴゴゴ....小栗から放たれるプレッシャーは、神話に出てくる邪龍セクエンツェリアの如く、凄まじいものとなった。
「この俺様の覇気を感じるだろう?現実でその絵を破くことは、当然できるわけだ。つまりはそういうこと。低次元の理など、高次元の存在には一切通用せん。
──そしてその逆は、赤子の手を捻るが如く容易いことだ!」
小栗(ウルトラ・パーフェクト・コンディション)は、高笑いをしながら再び???へ迫る!
「敵の攻撃を無効化だと?そんなものは知らぬ!認めぬ!この剛の拳を持って、その理ごと叩き割ってくれるわ!」
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