私立■■■■学園、■■県■■市に存在する県内でも有数の進学校、そう世間では説明されている。
実はこの学園の生徒全員が超能力者や魔法使いと言った異能持ちなのだ。そしてこの俺―――雑貨屋―――は今日からこの学園に通うことになった。
はてさてどんな波乱が待ち受けているのやら……
camel_cricket
残りカス
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■■■■学園体育館
ざわ………ざわ………
新入生123人が集結した体育館、中には大剣を背負った騎士らしき奴や明らかに魔女みたいなやつ、果てには狼男にエルフまでいる、流石に壮観だな。
???「ほう、今年度はこれだけの新入生候補が来たか、まあまあ、だな。」
舞台に1人の仮面をつけた男が出現する。
モブA「誰だ貴様ッ!」
ロロナ「私の名前はロロナ、ここの学園長をやっている。」
ざわ……ざわ……
ロロナ「さて、今さっき新入生候補、と言ったわけには理由がある。私は今からLv11の魔法を一つだけ使う、この魔法を受けて生き延びた物だけが今年の新入生となれるのだよ。」
ハアアアアアア!?という声が辺りから聞こえる。
なんでチートなんですかねぇ………
ロロナ「ではいくぞ?、ヒトならざる者の理想郷 ッ!」
その声と同時にほとんどの新入生生徒の頭が吹き飛ぶ。まあ種は簡単だ。、ヒトならざる者の理想郷 というLv11の魔法は[削除済み]だから汚れた女王 で俺自身を[削除済み]だと勘違いさせてしまえばそれでおしまいというわけだ。
ロロナ「ふむ、生き残ったのは【汚れ仕事請負人 】雑貨屋、【臓器性愛者 】ガブ、【優等生 】アロフレ、【名無し 】[削除済み]、【毎日が幸せ 】鬱モナー、【機械人間 】名無しだけか……。思ったより多かったな。おめでとう、君たちはこれからこの学園の生徒だ!」
どこからか数人の教員が出てきてクラッカーを鳴らす、無数の頭部を失った死体にその調子の外れた音は何とも滑稽に響いていた。
オールパッピーホリデーとかヤクですかねぇ………
てかサイコが混じってそうな
第一章「剣と天秤」
ヤバい
何がヤバいか使えることもできないほどヤバい
ヒトならざる者の理想郷 や不可能物体 といったLv11の魔法や世界意志 にそれは毒 といったLv12の魔法に一度だけ受けたことのある銀河意志 といった神話の世界に出てくるような魔法のさらに上位に存在するLv13の魔法でも死の危険を感じなかった俺がLv4の魔法で死にかかるくらいにはヤバい。
これもすべてあの糞野郎のせいだ。
1時間前―――――
学校が始まってから2週間たったある日の出来事
アポかど「さあ、基礎魔法学の授業を始める。では名無し、まず魔法のLvについて答えよ。」
名無し「ハイ、Lvトイウモノハ魔法ノ難易度デ15段階ニ分カレテイマス。Lv1ダト非常ニ簡単デスガLv15ダト神話ノ神話ノ神話ノ神話ニデテクルヨウナ神デスラツカエナイト言ワレテイマス。」
アポかど「ああ、そうだ。このLv表を張っとくから暗記しとけよ?テストに出すからな。」
Lv1~3 俗にいう生活魔法。着火、温風などがある。殺しの極意 、死 などがある。
Lv4~6 これが使えれば一人前。火球、風刃などがある。
Lv7~9 天才の領域。
Lv10 人外。ここからは人それぞれ使える魔法が固有のものとなっていく。
Lv11以降 神の神の神の神ぐらいでも使えないレベル。色々とヤバい。
まあここらは子供でも知ってる(ただその道の人間の、という前置きが付くが)。ちなみに俺の持っている汚れた女王 はLv11の魔法だ。Lv11以降の魔法は魔法と呼ばれず異常性やスキル、アビリティなどと呼ばれることが多い。なぜならそれは世界に真に唯一のものだからだ。
アポかど「さて、特にすることもないし実戦に近い訓練でもするか。」
教師が凄いことを言い出した。いや、俺達は基礎魔法学なんてものは小学校の時にマスターしているから確かにすることはないのだがそれでも実戦に近い訓練ってのは頭がおかしい。
アポかど「じゃあそうだな……雑貨屋とアロフレ、二人で殺しあえ、なあに、死んだら復活させてやる。」
確かにLv10の魔法で復活はあるがそれでも死ぬのは嫌だなぁ。
アポかど「じゃあ行くぞ?私の世界 。」
ただ俺が了承しないうちにそれを使うのだけはやめてほしい、あっちはもうこちらに攻撃を仕掛けてきた。止めてくれよ。
アロフレ「正義の拳 ッ!」
どっからどう見てもアソパンチだ。まあこれくらい避ける必要もない、汚れた女王 で勘違いさせてしまえ―――グワァラゴワガキィーン!
哀れ、俺は私の世界による結界の壁に吹き飛ばされ内臓を吐くレベルでぶち当たった。吐いてはないがな。
アロフレ「攻撃した後で言って済まないが俺の能力絶対正義 は全ての魔法を無効化する。」
は???????????無理ゲーなんですけど??????????????
そりゃあききませんわな………
当たり前だが俺は汚れた女王 に頼り切った戦い方をする。一応他の二つの能力でも戦えるがその一つの汚れた王 の能力はLv10以下の魔法を使用可能にすることができる程度の力で劣勢を打開するほどの力はない。かといってもう一つのほうは俺の切り札なのでおいそれと見せるわけにはいかない。いや見せても戦闘後に汚れた女王 で勘違いさせればいいだけなのだが少し面倒なのだ。
アロフレ「どうした?お前の力はそれほどではないだろう?俺の正義の拳 を受けてもまだ立ち上がれるほどなのだ、切り札の一つや二つぐらいあるのだろう?」
雑貨屋「誰が切り札をそうやすやすと切るんだよ!馬鹿かてめぇは!」
アロフレ「ふむ、正義の味方に対してその暴言、許しがたいな。正義の蹴 ッ!」
一瞬で10mの距離を縮め右足が俺の腹に食い込む。やばい、なんとか死にはしていないがいつ死んでもおかしくないぐらい死にかけだ。内臓がぐちゃぐちゃ骨もぐちゃぐちゃ、汚れた女王 で勘違いさせていなかったら俺は死んでる。
アロフレ「まだ生きているか、俺の蹴りを受けて死んでないなんて久々に手ごたえのある悪役だ、どれ、少し本気を出すか。正義の力 ッ!」
アロフレの体から光るオーラの様なものが出ている。恐らく身体能力強化系の魔法だろう、それもLv11以上の。つまり最低でも身体能力が1000倍以上になっているはずだ、やれやれ、こんな相手だったら流石に切り札を切らざるを得ないではないか。
雑貨屋「やれやれ、こんなのが正義の味方だとはかなり嫌になるな、いやはや悪役もつらいぜ。」
アロフレ「ふん、いまさら自分が悪役だと気が付いたか、だがもう遅い、貴様はもうすでに圧倒的な正義の断罪が待ち構えているのだからな。」
雑貨屋「ふーん、じゃあせめて名前だけでも覚えて帰ってくれ、俺の切り札の名前を、な。」
世界が崩壊しない様に慎重に
世界が驚かない様に丁重に
世界が混乱しない様に自然に
今から使う魔法のLvは15、この世界の記憶が知っている限り4人しか到達していないレベルの魔法、うっかりしたら世界が滅びるレベルの魔法、ああ、なんて恐ろしい魔法なんだ。
でも、俺はそれを使う、正義の味方には圧倒的暴力によって挫折を味わってもらいそして成長してほしい、それが正義の味方、主人公に敵対する悪役の役目だ。
雑貨屋「俺の能力、Lv11汚れた女王 、Lv11汚れた王 そしてLv13汚れた英雄 、それすらも凌駕するLv15絶対皇帝 をしかとみるんだぜ?神の神の神の神の神をあと2兆回繰り返した神すらも使えない絶対的な力なんてそうそうおめにかかることなんてないからな。」
Lv14の魔法でも到底できないその所業を息をするかのように行える、それがLv15、すべてを支配するだけの能力、絶対皇帝 、それを使えばLv14程度の魔法が使えるだけで粋がっていた正義の味方など納豆を食べるより容易く殺せた。
と、そう思っていた時期が俺にもありました。絶対皇帝 も無効化するってなんだよ。
いやいやいやいや、あの魔法は流石に狡いだろ。
まさかすべてを支配する効果を持ったLv15魔法、
そんなの勝てるわけがないだろ。
ていうかこのクラスでもアロフレに勝てそうな奴なんて[削除済み]と名無しぐらいだろ。
あー主人公体質が死ねよ。
レベル15<<<絶対正義とか………
アポかど「ふむ、一回戦はアロフレの勝ちか。では第2回戦を始める。対戦カードは雑貨屋vsガブ、アロフレvs[削除済み]、鬱モナーvs名無し。それでははじめ!」
は??????????マジ連戦イミフなんですけど????????
当然俺の異論は聞かれることもなく対戦相手はリングにさっそうと入場した。
ガブ「へー、君が雑貨屋か、僕の名前はガブ、【臓器性愛者 】なんて呼ばれているが別に臓器が性愛の対象じゃないよ、胸の大きな娘が好みだ。」
雑貨屋「ふん、そんなことはどうでもいいんだよ。職業柄もっとヤバい性癖の持ち主だって見てきたことがあるからな。流石に[削除済み]と[削除済み]している奴を見たときは俺でも吐いたぜ……」
ガブ「あらあらご愁傷様、で、君、誰か知らないけど少しうかつ過ぎない?敵とおしゃべりするなんて馬鹿のすることだとは思わないの?」
「誰か知らない?おいおい冗談を言わないでくれ、俺の名前は だって言ってr―――あれ?」
ガブ「たぶん僕の能力のせいだと思うよ、僕の能力、Lv14カノプスの壺で君を構成する5大要素の一つ、名前を奪い取ったから、あ、この効果が発動した時一緒に君の肺がこのハピの壺に入っているからね、多分。」
また負けた、この が2連続で負けるとは……何たる失態。
エジプト系なのね
lv15の魔法を貫通するlv14魔法とかあっていいのか()
…………16以上が出るって伏線ですか?
Lv15ですら世界崩壊レベルなのにLv16とか出るわけないじゃないですか(棒読み)
ぼくでないなの?
教師役か敵役か上級生役で出るよ
こんな連中の学校の理事長出来る自分は何者なんですかねぇ………
Sideアロフレvs[削除済み]正義の拳 ッ!」
アロフレ「
説明しよう!正義の拳 とはLv10正義 、Lv11正義 、Lv12正義 、Lv13正義 の効果を拳に纏わせてその破壊力を6兆倍にした正義の鉄槌である!
[削除済み]「おっと、その攻撃は少しやばいな、切り取り !」
だがその圧倒的な破壊力を持った正義の鉄槌は[削除済み]にあたることはなかった、切り取り という謎の魔法によって攻撃がなかったことにされているのだ。絶対正義 によってすべて―――といってもLv1~Lv15までだがLv16以上の魔法はアカシックレコードに記されていないため存在しない、つまり実質すべてである―――の魔法が無効化されるのだ。
しかし本来ならLv14
アロフレ「なぜなのだ、なぜ俺の正義の鉄槌を、無効化できるのだ?」
[削除済み]「あーやっぱ気になるよねー、まあ機密ってわけじゃないし教えてあげる、俺の22のLv15魔法の一つ、不公平で悪意ある正義 でこの魔法と正反対の位置にあるあんたの魔法、絶対正義 を無効化したのさ。」
アロフレ「な、なんだと?無効化を無効化などできるわけがない!」
[削除済み]「それができるからあんたの拳を切り取ったんだがなぁ。ところであんた、静止する矢のパラドックスって知ってるか?まあ説明すんのはめんどくさいからしねぇし俺は無知だからこの状況にそれが当てはまるのかはわからねぇがここで問題だ、俺の切り取ったあんたの拳は静止しているでしょう、か?」
グワァラゴワガキィーン!
哀れ、アロフレは内臓をぶちまけて結解にぶつかりましたとさ。
現実は非情である
まさかの対極ぶつけられて死んだのである
アポかど「ふむ、第2回戦の勝者はガブ、[削除済み]、鬱モナーか、では第三回戦、雑貨屋vs鬱モナー、アロフレvsガブ、[削除済み]vs名無しだ。では開始!」
次の戦いは【毎日が幸せ 】の鬱モナーか。やれやれ、今回も負けるかもな。
鬱モナー「君が【汚れ仕事請負人 】の雑貨屋くんだにぇ?相性的に私が勝つだろうけどそれは許してほしいかにゃ?」
雑貨屋「まあそれもしかたないだろうよ、俺のLv15絶対皇帝 はあんたのLv15アリアドネの赤い糸 をどう頑張っても支配できないからな。Lv15にはLv15でしか対処できない(絶対正義は知らない)から俺の負けは確実だ。降参するよ。」
鬱モナー「ハハハ、まあLv15にもなると殆ど相性ゲーだもんにぇ、それも仕方ないかにゃあ。」
まさか三連敗とは残念だけど仕方ないか。
てかこんな連中の上にいられる自分何者なんですかねぇほんと
Lv14は持ってそうだけど意外となさそう
いや
上とは決まってないか
うん
支援
Side■■■■学園教師【煌めく星の如く 】光のクズvs■■の■■■団幹部【二十五人のビリー・ミリガン】ふりゃんばーず星に願いを ッ!」
光のクズ「はああ!
Lv15星に願いを、その力は星の数だけある無限の可能性の中から自由自在に選択できる非常に強力な能力である。絶対皇帝 ぐらいだろう。
これを突破できるのは運命をも支配できる
ふりゃんばーず「はぁ……二十二天王 だから少しは期待したのですがそれでも所詮この程度ですか……これ程度のLv15魔法なら序列23位のビリー・ミリガンでよさそうですね、Lv1【首だけ前駆授洗 】」
光のクズの選択した運命はふりゃんばーずが何もできずに死ぬ運命、だがその運命は覆された。
本来なら格の違いすぎるLv1によって、Lv15が、何もできずに、覆された。
そして光のクズは無数の十字架が突き刺さり、死亡した。