自衛隊は対テロ戦争などの非対称戦争に派兵しないので、市街地などで民間人を巻き込まずに本当に破壊したい目標だけを小威力の精密誘導兵器を用いてピンポイントで破壊するというニーズがなかった。基本的に自衛隊が想定している地上戦は着上陸侵攻だけ。んで、現代線における”侵攻”は制空権の確保が絶対とされているので、侵攻してくる敵部隊がいる場所の制空権は取られている。制空権が取られている場所でのCASなんて惑星以外では基本あり得ないので、自衛隊がCASをするときは侵攻してきた敵部隊の占領地を奪還するために攻め込む時ぐらい。そんな場面まで想定して防衛力整備する余裕なんて、大国同士での戦争が非現実的だった近年まで自衛隊にはなかった。んで中国がきな臭くなってきた頃から自衛隊は”反撃能力”、特に”島嶼防衛”に主眼をおいた防衛力の整備を進める訳だけど、今の動向を見てる感じ、侵攻して来た奴らに対して個別にちまちま対応するための戦術兵器は後回しにされてて、どちらかというと相手の戦略的高価値目標を破壊可能な、戦略的優位を確立できて且つ抑止力としても機能しやすい兵器に注力している。だからマベなんて導入してこなかったし、今後もしばらくは導入されないと思われる。
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