APFSDSは運動エネルギーで貫通するんだけど、HEATFSは物理現象を利用して装甲を食い破る代物だから。確かにAPFSDSも高圧を得て侵徹するけど、それは弾体自体が強力な運動エネルギーをもっているから、結果的に高圧が得られて侵徹できる。一方、HEATFSは弾頭内で高圧を作り出し、それを敵の装甲にぶつけることで、運動エネルギーがなくてもAPFSDSのによってもたらされる結果(超高圧をぶつけられた金属がユゴニオ弾性限界を向えて液体のように振る舞う状態)だけを得られる。なので侵徹の原理としてユゴニオ弾性限界を利用しているのは両者同じだけれど、APFSDSは弾頭の運動エネルギーの減衰に影響を受ける一方、HEATFSは弾頭の運動エネルギーに関わらず同じ貫徹力を得られる。ここが差になって現れるよ。
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