私は芸能人の私生活には興味が無い。もともと芸能界に疎かったが、子供の頃、山口百恵が大好きだった。彼女が引退したとき、ありとあらゆるメディアが騒いだ。唯一印象的でまだ記憶しているのは、音楽家の高木東六が「山口百恵は男をバカにしている。嫌いだ」とコメントしたこと。その頃もうかなりのご高齢で、世代的には昭和のアイドルに対しては受け入れがたいところがあったのかもしれない。子供心に、男をバカにしていたら結婚引退しないだろうに、と思った。う~ん、むしろ高木氏は「歌謡曲」という創作の中で、主に阿木燿子の作詞が許せなかったのでは。「プレイバックパートⅡ」などに代表される、「バカにしないでよ、そっちの所為よ」という「歌詞」をそのまま山口百恵の言葉や人格として受け取っている。それはSFに実際の科学に突っ込みを入れるような、大ヒットの「呪術廻戦」のアンチのような、創作物を楽しめないタイプなのだろう。私の子供の時代にそういう人は多かったが、今も、そういうワケワカメな人は一定数いる。
「バカにしないでよ」と言いながら、恋人に未練があり、愛がある。ちゃんと歌詞の中で語られているのに、歌手が男をバカにしているって何だろう。小説や漫画に突っ込みを入れるNerdみたいだ。
私はそこそこ田舎の町で育ち、結婚が決まり相手の家に行ったとき、あまりの寂れた植林した山で空が小さい、村の習慣も、多分戦国時代当りから変化していない。自分の生まれたところも田舎だが、バスと鉄道は使えた。困るのは、平地がひとつも無いこと。おばあちゃんの施設使用期間が3ヶ月、もうかがみ込んで低いバーを掴まなくては歩けなくなってしまった。できれば、村の家で過ごさせてあげたい。田舎の集落にいると、自分の家と付き合いのある近所の人がいないと生きていけないのだ。義父も何十年もずっと「俺の家に住まわせてやっている」という態度だった。初対面の時から恩着せがましい発言連発w 悪口じゃないの。田舎の人は全員そんな感じ。私の書いたことで田舎ヘイトが始まるとイヤだ。車椅子もつかまり立ちできる器具も、村全体が斜面ばかりなのに使えないよ。
米山隆一、という方が、被災地の田舎をもとに戻してインフラにお金を使うより田舎から一定の平地に移住するべきだ、と意見している。その人は対談でも一方的にまくし立てて、他人の言うことを聴く気がありません。高木東六であれば、昔気質の人、で済む。米山氏はこの問題を今、宣伝している。TVで観た被災地の人が、「避難所には行かない、家から離れたくない」とご近所で集まって自給自足していた。あの人たちに「便利な町に移住しろ」というのは酷なこと、まだ瓦礫の中に人々がいて完全に被災を把握してはいない。そんなときに言うのは人間性に問題があると感じた。
もう何年も前から、一軒の家だけのために橋を作る、電線を引く、それが非効率だと主張する論客は多い。今頃、こんな時に田舎を見捨てることを主張する。日本人は大丈夫かと思う。
私が初めて専門医に診察してもらったとき、首の骨のレントゲンでASだと言われた。その先生はアンチが多い。そして患者に対して言葉が悪い。東北震災で被災して、この病気になり仙台から通院している人もいるのよ、かわいそうでしょ、アンタは軽い方だし、まだ幸せなんだから」といきなり言われた。それから、「この病気は長生きできないよ」と言われた。初診からいきなり死を宣告されたような気がして、その頃は体も心も痛みまくりだったので、むしろ早くこの世とおさらばしたくなったw