難病キャラバン

亜空間花 / 75

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土岐川祐 2019/02/27 (水) 15:13:37 修正

花粉症、はしか、花粉による皮膚炎が流行っていますね。免疫抑制剤を使うレア病患者には気の抜けない日々です。うがいや手洗いで住むものはまだしも、「空気感染」はなんともならないそうで・・・困ります。私は、はしか、風疹、おたふく風邪などは「二回ずつ」罹患しました。一度目は子供の頃で、二度目は自分の子供から感染してしまいましたー。もう子供が成人して久しいので、そろそろ二回目の免疫も切れたかも・・・とドキドキしてます。私は妊娠中にも髄膜炎にかかりまして、一時面会謝絶の意識が無いところまで行きました。髄膜炎は子供がかかる病気で、一週間くらいで治るのですが、大人が、しかも妊婦が感染したというので、当時の市民病院も大変だったと思います。

定期的に通院していた産婦人科に入院し、熱が下がらないので「髄膜炎では」といわれ、紹介状と共に朝一番で病院へ行きました。ストレッチャーに乗って五時間待つうちに意識が途切れがちに・・・。この病気は、主に動物の持つウィルスから感染します。髄膜に病気ウィルスが繁殖します。おなかが大きいのに背中をムリに丸めて背骨を回って髄液を採取、調べます。結果髄膜炎に間違いなしということになり、気がつけば四ヶ月の入院になりました。手首にカテーテルを直接入れて、身動きも出来ないまま熱に浮かされていました。

強直性脊椎炎、線維筋痛症ともに「ウイルス感染」は原因に数えられています。抗菌剤を点滴しつづけます。今思えば、その当たりから、必要な免疫も殺してしまい、免疫の無い体になったような・・・

いなかのことで、「面会謝絶」でも親戚が入ってきてしまう。髄膜炎の特徴として高熱と、光に目が痛むことがあります。まぶしいのに、「こんなに締め切って」とカーテンを開け、思い切りまぶしくて、「ネタばかりじゃおなかの子が大きくなっちゃう」「大きな身長やね」もうおかまいなくずけずけ踏み込んできて困り果てました。

今は食べ物の差し入れもしないのがルールですが、当時は家で作ったものを持ってきて、食べてしまうまで退出しない。病気のことを根掘り葉掘り聞く。恥ずかしい話ですが、私の親戚も夫の親戚も、イマドキの礼儀に無頓着、いまでもそうです。「それはしてはいけないことだ」というのがわからない。そして、親戚中の噂になるのです。

冠婚葬祭と病院へ見舞いは田舎の人の娯楽みたいなものです。ウィルス、感染、といえば「肺病(結核)」しか知らない・・・私の身長は164センチで、今ではフツウだと思うのですが、当時は「背が高い」と会う人ごとに言うので、縮んでしまいたい、小さくなって消えたいと思っていました。164センチの身長があるのが罪であるように感じていました。

そろそろ世代交代して現在のマナーを守れると良いんですけど。田舎しか知らないと昔のまま習慣になるんです。特別に親切にしてくれなくても良いけれど、外見のこと、妊娠中の病気に対する嫌悪感を丸出しにして、彼らは私を追い詰め、出産するまでずっと不安になる言葉に悩まされました。「悪気の無い」悪意、「無邪気な」悪意、昏い愉悦はやめられないもののようです。

去年の秋、岐阜県を「豚コレラ」がおそいました。野生の猪にも感染し、猟が解禁になっても、逃げた猪がウィルスを拡散させるという理由で狩猟できず、収穫寸前の稲や畑の作物が全滅しました。それでも、豚コレラはどうしたわけか、愛知県に拡がりました。先日、一万七千頭が殺処分されました。ウィルスは猪猟をしないでいても、餌を運ぶ車、流通の経路などで空気感染しました。とりあえず人間は感染しないし、豚肉を食べても心配はありません。

新型インフルエンザが出来るように、豚コレラも進化していく可能性はありますね。岐阜県と愛知県限定の話ですが、今三重県が必死の対策を取っています。ずいぶん昔にワクチンによって免疫が出来て豚コレラは撲滅されたはずでした。今、再びワクチンを使用するかどうか揉めている最中ですね。費用もかかりますし。

髄膜炎の免疫ってどうなんでしょう?罹患した当時、思いつくのは、ハトと犬と猫でした。競技用のハトが迷い込んできて、番号から持ち主がわかり送り返しました。迷い犬だのネコだの一時的に預かったこともありました。一番金を広いそうなのが社宅のトイレで、スキー客が真夜中にトイレを借りたいと、バスを止めて、一軒家(社宅)のくみ取り便所に盛り上がるほどでした。トイレポットから汚物が溢れていました。バスが離れていくまで二時間くらいでしょうか。次の朝、大きなおなかで大量の糞便を掃除しました。

思うに家畜も人も、密集すると、とんでもない雑菌がはびこるのでは?

しかし、清潔な暮らしも、度が過ぎると体内の免疫がなくなり、感染症にかかりやすくなります。ウチの子供ちゃんは幼稚雲に行き始めた一年は絶え間なく風邪を拾ってきました。幼稚園という雑菌の中に免疫の無い幼子を補織り込んだのだから当然です。そして私も子供から感染しました。私から再び子供へ。「ピンポン風邪」というのだそうです。

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