難病キャラバン

亜空間花 / 100

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土岐川祐 2022/06/24 (金) 16:17:57 修正

 ああ、以前書いたときから二年以上も経ってしまいました。もう皆様、ブックマークからもハズしているかも。記憶にない人もあると思う。とりあえず、私の二年くらいについて報告です。最後に書いた日から変わらず、医師も変わらず、薬も変わらない。老化したのか、ねたりおきたりが難しくなってきました。ASというかそれに併発したいろいろな病気が著しく体調を落としています。

 今回は選挙について。私は郵送で事前に投票できるので、もう投票しちゃいました。市役所から送られてきた封書に投票用紙を入れて、家族に頼んで郵便局に持っていってもらう。なぜなら速達は郵便ポストだと通常あつかいになるんです。そのポストさえ、歩きなら一時間は歩かないと行けない、郵便局は二時間くらいですかね。ムリなので家族に頼むしかなく、そういうひとつひとつが、家族に…家族も自分以外の人という点では他人なので、頼るしかないことに傷ついたりしてました。

 動画をTVで観ることにハマっています。皆様、古い付き合いの方は、私が読書好きで、詩と掌編を書き、元気だった頃は、今思えば、当時発病していたわけですが、体がやたらと苦しいと感じながら、ニコニコとオフ会を開催していました。その頃の楽しかったことが今の私を支えている感じがいたします。ブログやチャットで私の高速キイボード打ちに戸惑っていた方々は、今、もう結構なおじさん、オバサンになっているのかななど、くすっと笑っております。ごめんよ。

 十年以上寝たり起きたり、まあほぼ寝たきりで、その間、気持が若いときのままなの。若いときはみんなより私が年上でオバサンで恥ずかしいと思っていたのに、今はあの頃はまだ若かったなと実感してます。寝てると時間の感覚がなくなるみたい。

 先ほど乙武洋匡氏が東京都から出馬し、街頭演説にひろゆき氏がパリから帰国しているって動画を観ました。「五体不満足」で有名になった方ですね、かたや、悪名高き2ちゃんの元管理人で、「論破王」としてテレビにも出ている方。遙か彼方の、または異世界の人たちだ、と思ったの。私が限界集落の嫁だと、ご存じの方は、これから書くこと、予想してしまいますね。

 脊椎関節炎関係を患う人には、多分ですけど、五体満足です。頸、腰、膝その他の手術で動けない方もあると思います。演説中、乙武氏が「楽しい思い出になるのでネットから申し込んで参加してください」と仰ったの。私は政治家にも変化が必要だし、乙武氏が国会議事堂に電動車椅子で通っている姿を見たいきがしました。が申し込んでもなにもできないのでムリです。少し運動したらヘタれて、数時間後には全く動けなくなるだろうし、反動が来たときの痛みが酷すぎて発狂しそう。しかも東京で。僻地の住民には行けないの。バスも鉄道もないのに。

 そういえば、私はリクライニング車椅子を買いました。そもそも車椅子は平地がないので使えないんだけど、通院して順番を待つ間、立っていることも座っていることもできなくなりました。それでリクライニングで横になって待つためだけに買いました。待つ時間がいままでよりも格段にらくになりました。それでも、寝返りも打てないほどになり、移動できずに、家族に薬だけもらってきてもらうこと度々、さらにクリニックで具合が悪くなり、診察できずに、医師の指示で点滴だけ打ってもらって帰ってきたり。それも他県ですものね。田舎の福祉の制限のきつさなどあちらは知らないので、「だって手帳も特定疾患の申請もあるでしょ」市の正式と扱いが変更される度に言われています。こっちは個々ほど財政豊かじゃないんだよ、と言い返すのも無駄なので笑ってごまかしています。

 今、少子化が限界を超えようとしている。そして、…成田先生というネットで人気の方、よくわからないけど成功した人というグループみたいなものが動画で観られるようになり、その中にも乙武氏は入っています。有力、有名候補などいない地方では、投票する日に候補者の名前を初めて見ている。若者が少ないので、年寄りが選ぶ「老害」の政治家を選ぶ、という事実が目の前に突き出されている。「集団切腹するとイイと思います」と平然という有名先生の言葉は炎上しないの。つまりは、私もいつかは切腹しなきゃならない世代に移行していくんです。

 柔らかなシートを敷いたベッドの上で、エアコンを使い、PCを使い、テレビもつけっぱなしで、電気代は高いし、どう考えてもお金は足りない。有名な障害者のような支援者もいない。福祉は使えない。私は割と何の薬も効く方ですが、ときどき効かなくてのたうちまわって、できるだけ体に刺激のあること精神的な刺激のある情報も見ないようにしていますが、苦しいときは、なにも考えられないんですね。そして少しずつ収まって楽になってくると、無性に喜ばしい気持になります。

 少し元気になって、成田先生の動画を観ていると、「切腹」を思い出すので観ないようにしました。私たち、「見えない障がい」をもつものは人間じゃないんでしょうか。「主婦のくせに」「福祉受けてるくせに」ってああいう、ひろゆき氏的な言葉は、非難されずウケているのは、多くの閲覧者が同じように思っているんだろうか、と気持が縮こまるの。一番近いスーパーに車椅子で行っても、なんとも言えないような態度を丸出しにされるし、杖でも、田舎だと結構冷たい目線が来て、感染症もあり、「杖を入れないで」と言われます。多くの「切腹するべき」世代は、日本が急な経済成長した、そのただなかで、脇目もふらずに真面目に働いた、税金を沢山支払ってきた世代です。その後福祉に使うと銘打って導入された消費税はどんどん値上がりし、しかも福祉には使われなくなっているようです。

 僻地で、なにをするにも自家用車が必須で、取得税も自動車税もガソリン税もなにもかもが押し寄せて、かといって便利な街に家を借りる経済力も無い。うちは岐阜県なので、八割方山間部、森林です。生まれる土地は選べないので、この八つ墓村から脱出するには、若さと学歴と財産が、できれば性別は男、健康でなくては、端っこで静かに暮らす権利もなくなるのか…

 自分たちが政治家を選んだのだと言われても、知らない人しか立候補しないもの。その人がこれからどうするのかわからない。だってその人を知るにはその人の今を作った過去を知らなくてはならないの。私たちは「嫌な過去は忘れて」と気軽に言いがちだけど、今の自分は過去が作った。未来に向けて前向きとか上向きになる必要は無いと、個人的には思うのです。今こうしてキーボードを打っている、せつなにそれが過去になる。この文章の冒頭はすでに過去に書いたものよ。

 「おらが村の大臣」という発想の選挙民に、現実の政治の暗闇を教えて上書きできるかといえば、できない。私でも若いとき、選挙なんて意味が無いと思ってた。実家は今風に考えるととんでもない考えの人たちだから、私に誰に投票しなさいと指図し、投票後は誰に投票したか確認されていました。テキトーにいなしてた。それでも、私は今の基準で言うとものすごく若くして嫁いだので、里の旧い因習からは解放されました。嫁ぎ先はもっとすごい限界集落なので、人間関係や冠婚葬祭で体力が尽きた気がする。しかも転勤族だったので、いろんな地方を体感して、地元の遅れ方で途方に暮れてます。

 選挙で、今度の選挙でなにか変わるんでしょうか。

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