ペナトピ・Deracine版

マスクを捨てよ 街に出よう / 128

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USA 2023/06/17 (土) 21:50:41

やっと一週間が終わった。土曜の朝はZombie=ゾンビ状態。
なんだか言っていることがV3さんみたいになってきた(失礼、V3さんがゾンビだとは申しておりません)。

さて、ここでStandさんが展開している「COVID蜃気楼」説には全面的に賛成はしていないし、SARS-CoV2のオリジンについても、あれが人工的に手を加えられたプロト生物兵器であるという巷説にも賛同はできない。ただ、今回のVaccineは、美化できるような代物とは思えないことは自身の経験から、本当のVaccineの効果が(驚くほど僅少なこと)にも正当は評価がされていないことは、強く同意するし、各国政府の「お上は正しい」にメディアが提灯持ちすることは、戦争を初め国家の緊急時に常にみられることだから、疑いの目をもって、入ってくる情報を注意深く咀嚼すべきだと改めて思う。

その上で、Vaccineの長期効果、とりわけ本当だったらとんでもない想定については、私はそれを判断できる情報を持っていない。SARS-CoV2の「開発」におけるUniv North Carolina @ Chapel HillとWuhanとの共同研究にNIAIDが予算配分したからといって、その長であるTony Fauciが一方的に介入・コントロールできないことは、かつてNIAIDの親機関に在籍していたこともある私にとっては、噴飯でしかない。Qanonも真っ青。ちなみに、2020年頃、TrumpがTVで、このことに振れて「現在進行中の調査がすめばFauciが」と口を滑らせる場面を目撃したのだが、「あほか、何も出てこんわ、お前さん、政府にいたことがなかったから(歴代大統領の中には前職が、知事で、州政府の仕組みについて理解している人もいるのだが、Trumpは、Private Sectorにいたから、政府の仕組みについては驚くほど理解していない)そういう妄想を抱くのだよ」と冷笑していたが、案の定、これはボヤにすらならなかった。簡単にいえば、NIAIDの2つの部門、予算配分=Extrammuralと研究=Intramuralは、不可侵・完全独立でIntraの長たるFaucは、自分の意見すらExtraに伝えることも許されない。ましてやコントロールなど。そこまでUS政府は腐りきってもいない。一研究者として、North-Carolina/Wuhanの共同研究を彼が好ましく思って支援していたことはありえるが、兵器開発としてなどありえない。そもそもFauciを買いかぶり過ぎ。NIH純粋培養の彼のようなClinicianは、理想主義的であっても、長期のアジェンダや国家戦略に則って、片棒を担ぐなどという「大それたこと」は意識すらしない。

さて、今日はPCRについて。これも、初動時には、いろいろとトラブルがあった。PCR開発者は研究者でもないのに、技術を開発したというだけで、ノーベル賞をもらった変わり種だが、感染症についてPCRの使用は控えるべきという助言をした。これは独り歩きして、COVID批判勢力に「悪利用」されてしまっている。だが、開発者といってもPCRという技法の未来をすべて知っているわけでもない。むしろ、彼のPCRと今のPCRは別物といってもよい。

PCRについて、はっきりしておくべきは、これが「定性」であると同時に「定量」検査法であることだ。つまり、「Virusが有る」「無い」の白黒判定=定性だけでなく、現代のqPCR(qは、Quntitative=定量の意味)は、リアルタイムに毎回の増幅をモニターしながら、経時的に鋳型からどれだけのDNAが作られつつあるかを毎秒観察する機能も加わっているということ。

さて、高校の生物学の復習をしよう。
Virusは、それ自身では独立した生命ではない。
生命を物理的に定義したのは、シュレシンジャーだったと思うが、Self Preservation and Self replication=自己保存+自己複製ということ。
だが、この複製が、Virusの場合自分ではできない。必要な分子機構をもたないからだ。
だから、宿主の細胞に「感染」しないといけない。宿主の機構を使うのだ。

Standさんがいっている「感染」と「接触」をPCRが区別しえないという言説は、実際に日常PCRを使っている私には、同意できない。

接触とどう定義しているかだが、SARS-CoV2の粒子が、数十個から数百個入った飛沫が人間の鼻粘膜に付着したことを接触と定義しよう。

この段階で、鼻粘膜からサンプルを取得しても、高々数十個のVirus粒子由来の核酸(RNA分子)がとれるだけだ。
これでも、PCRを使えば陽性シグナルは「出せる」

だが、その後感染が成立すると、鼻粘膜や上気道の「細胞」の中で一分子のVirusから、数千のVirusが作り出される。ここで、1000倍以上のVirusが「複製」される。これが更に隣接する細胞に接触し、複製がどんどん進む。これが、感染過程だ。

この段階で、鼻粘膜から取得されたサンプルには、それこそ百万近いVirus粒子が、存在し、RNA分子の数もけた違いに上がる。

さて、PCRは、倍々増幅だ、一回に1分子の鋳型DNAから2分子ができる。なので、PCRによる増幅はPower of 2=2のべき乗だ。

仮に、接触時の粘膜サンプルと感染が広まった後の粘膜サンプルで、存在するVirus粒子の数が、1000倍違うとしよう(これはかなりの下方推定)。
2^10(2の10乗)が1024だから、10サイクル余計に増幅すれば1000分の一だったサンプルからPCRで同じシグナル映えられる。だが、現代のPCRは、このサイクル数とシグナルとの関係をグラフにして、毎秒実験中に教えてくれるシステムだ。
因みのこのサイクル数はCt値と呼ばれる。このターム=用語は、COVIDで一般のメディアにも出たはずだ。
10サイクルの違いは「巨大」だ

多分そろそろ3000語のリミットだから次項に続ける。

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