ペナトピ・Deracine版

ヒトフタマルハチ / 68

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USA 2023/08/29 (火) 01:58:59

昨日、映画Oppenheimerを見てきた。マンハッタン計画のリーダーだったOppenheimer。
だが、あまり高い評価は与えられない。5星基準なら3.5ぐらいか。

内容を暴露することはできないから、できるだけぼかして。

まず、主人公の抜きんでた洞察力を感じさせる描写が少ないこと、当時の物理の最先端にいた多数の科学者が登場するが、彼らが、「ステレオタイプのサイエンティスト」として描かれすぎていること・・・WWII中にドイツの暗号を解読したAlan Turingの映画があったが、「異才」ゆえの輝きと悩みを描くに関しては、あちらの方が面白かった。
勿論この映画の「フォーカス」はOppenheimerを「人間」として描くことにあるから、彼の「科学以外での行動」の描写に重点がいくのは仕方ないか。

そして、普通の日本人がこの映画を見た時、不快感、哀しみを抑えきれないこともあるだろう。
歴史は常に「勝者」のもの。

トルーマンを始め、Power Gameにまい進するキャラクター達が、「ク〇野郎」として描かれているのは、Poetic Justiceかもしれない。

核兵器が開発された後、Oppenheimerの怖れと理想は実現されることはなかった。それは現代の人類がまだ解決できていない課題かな。

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