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桜門体育学会事務局
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私も今回レジリエンスについて研究してきました。
松田さんの場合、レジリエンスと時間的展望を組み合わせて研究されていて興味深かったので、拝見しました。
いくつか質問させて頂きたいと思います。
1つ目は、考察の部分に「自分自身を優れていると知覚する」「自分自身の身体を優れていると知覚できる」という表現があったと思いますが、もう少しどういうことなのか詳しく説明して頂けないでしょうか?
2つ目は、この研究で得られた結果がどう役立つお考えなのか松田さんの意見を聞きたいです。
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
①スポーツをしている中で、自身のプレーや技術に対して自信を持っている状態であると解釈しています。
②レジリエンスはスポーツだけに限定したものではないので、コロナ禍のようなストレッサーに曝される環境下において、役立つと考えています。レジリエンスが高い人ほど、今のような環境で力強く前向きに生活できると思います。
以上が回答となります。
発表拝見させて頂きました。お聞きしたいことがあります。スポーツ継続年数や種目によってレジリエンス向上にどのような影響が見られると思われますか?先行研究があれば、それを踏まえて松田さんのお考えを聞きたいです。よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
スポーツ継続年数によってレジリエンスが向上しているのか、レジリエンスが高いからスポーツが継続できているのかはまだ明らかにされていないようです。
時間的展望は、過去や現在、将来を肯定的に捉えるものです。この過去や現在、将来について仲間と共有することは重要とされています。このことから、個人スポーツよりチームスポーツの方が向上が見込めると考えています。
以上が回答になります。
日本大学経済学部の平木です.
2点質問させてください.
・研究目的と分析が一致していないように思いますが(研究目的からは,肯定的な展望を持つことを多く経験している選手とそうでない選手の比較を伴う検討を行うような印象を受けます),重回帰分析を採用した理由をお教えください.
・上記質問にも関連しますが,考察の最後の3行で「(過去に)レギュラーを取れなかった経験や怪我の経験などを前向きに受け入れ,それらを克服した」ことは,本研究のどの値から示されているのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
①肯定的な展望を持つことがレジリエンスを向上させるのではないかと考えたので、多く経験している人とそうでない人の比較といった意図はありませんでした。なので、従属変数と独立変数が複数あるため重回帰分析を選択いたしました。
②時間的展望体験尺度に過去受容といった因子があります。この因子は、過去を肯定的に捉えることによってレジリエンスの肯定的な未来志向に対して影響があるという結果になりました。この結果から、怪我やレギュラーを取れなかった経験を前向きに捉える(克服する)ことでレジリエンスに影響を及ぼすという考察に至りました。
以上が回答となります。