桜門体育学会第11回大会用掲示板 検索除外

O3-8 直井勝暉 野球における守備ポジションが異なる打者の配球予測方法

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桜門体育学会事務局
作成: 2021/01/12 (火) 15:11:49
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1
渡邉達也 日本大学商学部 2021/01/19 (火) 16:27:06 307a2@98429

今回の調査では野球経験3年以上の方を調査対象者とされていましたが、3年以上とした根拠がございましたら教えていただきたいです。

6
氏名・所属未記入 2021/01/23 (土) 01:40:56 fb59a@fb60e >> 1

ご質問ありがとうございます。
今回野球経験3年以上に設定した理由としては、
3年以下の初心者に近しい選手では、選手独自の配球予測プロセスを確立出来ていないと推測したためです。
曖昧なデータが反映されることを回避するための一つの指標として、3年以上と設定させていただきました。

2
小沼直子(日本大学薬学部) 2021/01/20 (水) 13:37:06 4fb89@24586

直井先生
座長の小沼です。大変興味深い発表をありがとうございました。2点質問させてください。①県大会ベスト16以上の選手では、反応で打つ選手は有意に少なかったとされていますが、地区大会出場選手や全国大会出場レベルの選手では有意差が出ていない理由について先生のお考えをお聞かせください(人数、あるいはそれ以外の要因なのでしょうか)。②今回先生が行われた研究を現場で活かすには、どのようなアプローチが必要だと思いますか?今後の研究の展望も踏まえ、先生のお考えをお聞かせください。以上2点、宜しくお願い致します。

7
直井勝暉 2021/01/23 (土) 02:22:10 fb59a@fb60e >> 2

ご質問ありがとうございます。
まず①の質問についてですが、
競技レベルの高い選手(地区大会、全国大会レベル)のデータ数が少なかったことが一つの要因ではないかと考えております。
ここからは選手から頂いた記述回答と私の推測が基になりますが、
低い競技レベルの選手は反応で打つ選手が有意に多く、配球予測の記述回答においても、自身の感覚や勘を頼りにしている選手が多いことを認識しました。一方、競技レベルの高い選手は反応で打つと回答している選手でも、記述回答の際に明確なプランを持った上で打席に入っている選手がほとんどでした。
このことから、競技レベルの高い選手のデータ数が増加すれば、自ずと反応で打つ選手が減るなどの有意差が現れると推測しています。
続いて②の質問についてですが、
今回の研究のポイントとして、学生野球経験者はプロ野球選手と違って、配球予測のためのデータがほとんど取れない点がありました。
そこで私が実際に現場で活かすために必要と考えていることは、カウントやランナーの有無などより細かな状況設定をした上での回答を集めることです。
また、今よりも多くの回答を集めることも必須条件としたいです。
将来的には、プロ野球選手のデータも集めて研究する機会があれば良いなと考えております。

3
吉田光佑(日本大学商学部経営学科) 2021/01/20 (水) 23:09:27 a7b8e@40161

「捕手が他のポジションより配球を分析している仮説が立証されなかった」ということは,結果どういうことでしょうか.

8
直井勝暉 2021/01/23 (土) 02:33:24 fb59a@fb60e >> 3

ご質問ありがとうございます。
結果的に、配球予測において捕手以外のポジションの選手も捕手と同様の傾向が現れた。つまり、捕手だけが特質するようなことは無かったということです。

4
竹中麻菜 2021/01/21 (木) 04:36:43 959ae@e5f22

県大会ベスト16以上の選手は球種を基に配球予測する選手が優位に多く、競技レベルが低い選手は予測をしないで反応で打つ選手が優位に多かったとありますが、チーム内に配球予測をする選手が多いか少ないかで試合の勝敗が決まってくる可能性はあるのでしょうか。

9
直井勝暉 2021/01/23 (土) 08:52:00 fb59a@fb60e >> 4

ご質問ありがとうございます。
配球予測をすることが、打撃成績の向上に繋がる訳ではないため、チームの勝敗には直結しないのではないかと私は考えております。

5
山田悠太 2021/01/21 (木) 23:51:06 09697@c9733

初歩的な質問になっているかもしれませんが、残渣検定とは今回の研究においてどのような検定をなされたのでしょうか?

10
直井勝暉 2021/01/23 (土) 09:05:19 fb59a@fb60e >> 5

ご質問ありがとうございます。
資料の分析③においてX2検定を行った結果、p=0.008となり、有意差が認められたとあります。
ここで、どの数値に有意差が現れたのかを調べるために残差分析を行いました。
その結果として、
・県大会ベスト16以上の選手は球種を基に配球予測する選手が多くて反応で打つ選手が少ない。
・低い競技レベルの選手は反応で打つ選手が多くて球種を基に配球予測する選手が少ない。
という結果が出ました。
質問の答えとしては、どの群の数値が他の群と差が現れているのかを証明するための分析ということです。