(この小説はフィクションです)
俺の名前は「小室 孝俊」。高校2年生。 俺はかつて”史上最高の掲示板”と謳われた「マーヴァスネオン」の一ユーザーであった。 しかし…運営が変わってからはズタズタに荒れ、今ではもう不法地帯だ。 俺はその雰囲気に耐えられずに、そこのサイトから抜け出した……
抜け出した俺はとある事を考えた。 「無法地帯にならない…新規ユーザーが楽に参入できる…そんな掲示板はどこにも無い…そうだ!! 新しい掲示板を作ろう!!」と。
*文章の改訂がある場合があります
第1章「準備」
しかし、そんな空想をしていては何も始まらない。まずはサイトをどのようにしたいかを考えるか。… …「まずは…『無法地帯にしない』これは鉄則だな、ユーザーの楽しめるようなサイトを作らなきゃ。 次はーっと、…『新規ユーザーを受け入れやすい空気を作る』…うんうん、これも大事かなぁ…」
「よう、何考え込んでんだ」 考え事をしていると、友人の黒谷が話しかけてきた。 「あぁ、黒谷か。実はな…」と、考えてる事を話すと 「…ほーん…掲示板ねぇ。なるほど…『複数の管理人を決める』とかどうだ?」 「…なぜ?」 「ほら、管理人一人だと管理も大変だろ。朝昼晩とずーっとパソコンの前にいるのも嫌だろ? かと言ってほうっておくと荒れる危険性もある…そこで複数管理人制度だ」 「複数の管理人を決める事で、『月曜日は○○さん、火曜日は○○さん…』と言った具合に分担できる訳だ。どうだ?」 俺は「あぁなるほど」と納得した。確かにこれなら負担を減らせる。
「お前やるなぁ」と言うと、黒谷は自慢げに 「だろ?」と言った。
とりあえず、ノートに書き出してみよう。 「無法地帯にしない」「新規ユーザーが参入しやすい雰囲気を作る」「複数管理人制度」……うん。とりあえずはこれでいこう。 「これなら俺も行っちゃいそうだな、なんせ俺のいる掲示板は無法地帯でさぁ…」 …え? 念のため「もしかして、マーヴァスネオンってサイト…?」と聞くと 「ああ、そうだよ。何でお前が知ってるの?」と言われた。 同じ掲示板の人が居た…!こんなに嬉しい事はないっ…!
「実は俺もさ、マーヴァスネオンのユーザーでさ…最近引退したんだけど」 「…もしかしてお前の名前、『ミゲル・ジオ』って名前じゃねーの?」 「な、何で知ってるんだっ!てか恥ずかしいからやめてくれ」 「ネオンでは有名なユーザーじゃんか」
「ミゲル・ジオ」…懐かしい名前だ。 初めて来た時からずーっとあの名前だったなぁ…
「…お、おいどした?」 黒谷の声で、はっと我に返った。
「あ…いや、何でもない。」 そう返すと、再び俺はノートに書き出す作業を始めた。
「えーと…『ユーザーの意見を聞き反映する、民主的な運営』とかどうだろうか?」 「それいいなぁ!けど…」 「…けど?」 「それが出来たら苦労しないぜ、絶対に独裁する奴が出てくる。複数管理人制度を考えてるなら尚更だ」 確かに…よくよく考えてみれば マーヴァスネオンの平和も、管理人の独裁ありきだったしなぁ…
「…中央集権運営とかどうだろう」 黒谷は「なにいってんだこいつ」の顔で俺を見た。 「何を言ってるんだ…?」 「あー…っと黒谷。簡単に説明すると… 江戸幕府みたいなもんだ。頂点に将軍がいて、その下に老中とか大名とかいただろ?」 「うんうん」 「それと同じように、頂点に「総合管理人」を建てる」 「うんうん…うん?」 「その下に曜日ごとの管理者がいて…ユーザーがいる訳だ」 「………あー!なるほど!つまり権力を総合管理人?とやらに集中させると」 「そーだ。総合管理人は2人建てる。片方が暴れるのを防ぐためだ」 「ぬぁーるほど…中央集権運営、確かに良いかもしれん」 俺は、手応えを感じた。
…サイトをどんな感じにしたいかの大体の構想は固まった。あとはサイトを作るだけ。…なのだが…
…残念な事に、俺にはサイトを作れる技術がない。 それは黒谷も同じことだ。第一、俺はどういうソフトで作れば良いのかさえも分からないのだ。 「…明日、誰か作ってくれる人いないか学校中探してみよーぜ、小室」 「…居るかなぁ…」
こうして、俺たちのサイト製作者探しが始まった。
…翌日、俺と黒谷で学校中の友人に尋ねてみたが、誰一人として「俺できるよ」と言ってくれた人は居なかった。 「はぁ…やっぱ居ないのかな…」 「まあまあ、そんなこと言うなよ黒谷。もっと探してみようぜ」 「…俺らがサイト作ればよくね?そしたら自分でデザインできるし、手間もかからないしよ」 黒谷が、ポツリ、と言った。 「…しかしなぁ…俺らはサイト作れないぞ…?」 「なら勉強すればいいだろ、今の世の中ネットで調べられるんだからよ」 「…」 黒谷の正論に、俺は何も言い返せなかった。
「ええと……と。これで良いのかな?」 「ちげーよ、だ」 俺たちは、初めて見た暗号のような文字列に戸惑いを見せながらも、 インターネットサイトの力を借りて勉強に励んでいった。 やがて1年が経ち、なんとかサイト製作を始めた俺たちだったが…俺たちに新たな脅威が押し寄せる。
「受験勉強」だ。
もちろん最初は両立させていた。 しかし…段々と受験勉強が忙しくなり、いつの間にかサイト製作はやらなくなっていた。 そして…黒谷とも離れ離れになってしまった。
時は流れ、俺は大学生になった。 学校での成績は優秀。おまけに彼女も出来て、俺は順風満帆のキャンバスライフを送っていた。
そんなある日のことである。 「ピロロン!」 1件のメールが俺の所に来た。…黒谷からだった。 「なんだ?… 『よう小室、元気か?俺は今、とある会社に務めている--とは言っても、三流企業だけどな。 数年前に、新しい掲示板を創るとか言ってただろ?それについての話がある。今度の日曜会えるか?』 …新しい掲示板…懐かしい響きだな」 俺は数年ぶりに、近くの喫茶店で黒谷と待ち合わせする事にした。
「遅いなぁ…早く来ないかな」 テーブル席で待っている俺を裏目に、時間はどんどん過ぎていく。すると… 「やーすまんすまん、小室。うっかり寝過ごしてなあ」 ガラッ、という音とともに黒谷が現れた。 「…ったく、話があるとか言って呼び出した人は誰ですかねぇ…?」 そういうと黒谷は、ごめんごめんと言い向かいの席に座った。 「んで、新掲示板の話って何よ」 「あー、…オホン!…本題に移ろう。 新掲示板だが…俺たちで会社を立ち上げて、そこで運営する--とかどうだ?」
…え? ……え? 「はぁぁぁぁぁぁぁぁああああ??!!」
「話飛びすぎだろ!なんだよ会社作るって!!お前頭どうかしたのか?!」 思わず叫んでしまった俺のことを、マスターと客がじろじろ見ていた。 「おい、小室…すこし黙れ」 「…あ。スマンな」 「ンモー…んでだ。俺は何も、無計画に会社を作ろうと考えてるわけじゃないんだわ。 個人で運営すると、どうしてもサーバー維持費がかかってしまう。ドメインを取得して運営するなら尚更だ」
「あー…確かに」 「それに、2人だけじゃろくに管理もできないだろ?『複数管理人制度』が成立しない。 会社を立ち上げてメンバーを募集すれば、管理も行き届くと思うな」 「うん…黒谷の言う通りだが、一つ気になることがある。聞いていいか?」 「あ…ああ」
「会社作るときは、20万円近くかかると聞いたんだが...そんな大金何処にある?」 「あー...その辺は安心しろ。なんとかして見せるさ」 「(...大丈夫かな)」
とりあえず、続きの話はメールですることにしてその場を後にした。
名称が実際にありそうでいいですね!(*'ω')マーヴァスネオンが史上最高と呼ばれていた所以が気になります〜
それ^^すげぇ。
あ…ありがとうございますm(__)m マーヴァスネオンは…言ってみれば 「ありとあらゆる欠点を無くしたミーバース」みたいな物ですw (なんというチートサイト…)
おぉ^^自分も小説かこうかな。。。?
書いてみると楽しいですよ!
おお!かいてみようかな^^
テスト終わったら書く^^
やべ、久しぶりに続き書こうとしたらその後の展開忘れたw
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第1章「準備」
しかし、そんな空想をしていては何も始まらない。まずはサイトをどのようにしたいかを考えるか。…
…「まずは…『無法地帯にしない』これは鉄則だな、ユーザーの楽しめるようなサイトを作らなきゃ。
次はーっと、…『新規ユーザーを受け入れやすい空気を作る』…うんうん、これも大事かなぁ…」
「よう、何考え込んでんだ」
考え事をしていると、友人の黒谷が話しかけてきた。
「あぁ、黒谷か。実はな…」と、考えてる事を話すと
「…ほーん…掲示板ねぇ。なるほど…『複数の管理人を決める』とかどうだ?」
「…なぜ?」
「ほら、管理人一人だと管理も大変だろ。朝昼晩とずーっとパソコンの前にいるのも嫌だろ?
かと言ってほうっておくと荒れる危険性もある…そこで複数管理人制度だ」
「複数の管理人を決める事で、『月曜日は○○さん、火曜日は○○さん…』と言った具合に分担できる訳だ。どうだ?」
俺は「あぁなるほど」と納得した。確かにこれなら負担を減らせる。
「お前やるなぁ」と言うと、黒谷は自慢げに
「だろ?」と言った。
とりあえず、ノートに書き出してみよう。
「無法地帯にしない」「新規ユーザーが参入しやすい雰囲気を作る」「複数管理人制度」……うん。とりあえずはこれでいこう。
「これなら俺も行っちゃいそうだな、なんせ俺のいる掲示板は無法地帯でさぁ…」
…え?
念のため「もしかして、マーヴァスネオンってサイト…?」と聞くと
「ああ、そうだよ。何でお前が知ってるの?」と言われた。
同じ掲示板の人が居た…!こんなに嬉しい事はないっ…!
「実は俺もさ、マーヴァスネオンのユーザーでさ…最近引退したんだけど」
「…もしかしてお前の名前、『ミゲル・ジオ』って名前じゃねーの?」
「な、何で知ってるんだっ!てか恥ずかしいからやめてくれ」
「ネオンでは有名なユーザーじゃんか」
「ミゲル・ジオ」…懐かしい名前だ。
初めて来た時からずーっとあの名前だったなぁ…
「…お、おいどした?」
黒谷の声で、はっと我に返った。
「あ…いや、何でもない。」
そう返すと、再び俺はノートに書き出す作業を始めた。
「えーと…『ユーザーの意見を聞き反映する、民主的な運営』とかどうだろうか?」
「それいいなぁ!けど…」
「…けど?」
「それが出来たら苦労しないぜ、絶対に独裁する奴が出てくる。複数管理人制度を考えてるなら尚更だ」
確かに…よくよく考えてみれば
マーヴァスネオンの平和も、管理人の独裁ありきだったしなぁ…
「…中央集権運営とかどうだろう」
黒谷は「なにいってんだこいつ」の顔で俺を見た。
「何を言ってるんだ…?」
「あー…っと黒谷。簡単に説明すると…
江戸幕府みたいなもんだ。頂点に将軍がいて、その下に老中とか大名とかいただろ?」
「うんうん」
「それと同じように、頂点に「総合管理人」を建てる」
「うんうん…うん?」
「その下に曜日ごとの管理者がいて…ユーザーがいる訳だ」
「………あー!なるほど!つまり権力を総合管理人?とやらに集中させると」
「そーだ。総合管理人は2人建てる。片方が暴れるのを防ぐためだ」
「ぬぁーるほど…中央集権運営、確かに良いかもしれん」
俺は、手応えを感じた。
…サイトをどんな感じにしたいかの大体の構想は固まった。あとはサイトを作るだけ。…なのだが…
…残念な事に、俺にはサイトを作れる技術がない。
それは黒谷も同じことだ。第一、俺はどういうソフトで作れば良いのかさえも分からないのだ。
「…明日、誰か作ってくれる人いないか学校中探してみよーぜ、小室」
「…居るかなぁ…」
こうして、俺たちのサイト製作者探しが始まった。
…翌日、俺と黒谷で学校中の友人に尋ねてみたが、誰一人として「俺できるよ」と言ってくれた人は居なかった。
「はぁ…やっぱ居ないのかな…」
「まあまあ、そんなこと言うなよ黒谷。もっと探してみようぜ」
「…俺らがサイト作ればよくね?そしたら自分でデザインできるし、手間もかからないしよ」
黒谷が、ポツリ、と言った。
「…しかしなぁ…俺らはサイト作れないぞ…?」
「なら勉強すればいいだろ、今の世の中ネットで調べられるんだからよ」
「…」
黒谷の正論に、俺は何も言い返せなかった。
「ええと……と。これで良いのかな?」
「ちげーよ、だ」
俺たちは、初めて見た暗号のような文字列に戸惑いを見せながらも、
インターネットサイトの力を借りて勉強に励んでいった。
やがて1年が経ち、なんとかサイト製作を始めた俺たちだったが…俺たちに新たな脅威が押し寄せる。
「受験勉強」だ。
もちろん最初は両立させていた。
しかし…段々と受験勉強が忙しくなり、いつの間にかサイト製作はやらなくなっていた。
そして…黒谷とも離れ離れになってしまった。
時は流れ、俺は大学生になった。
学校での成績は優秀。おまけに彼女も出来て、俺は順風満帆のキャンバスライフを送っていた。
そんなある日のことである。
「ピロロン!」
1件のメールが俺の所に来た。…黒谷からだった。
「なんだ?…
『よう小室、元気か?俺は今、とある会社に務めている--とは言っても、三流企業だけどな。
数年前に、新しい掲示板を創るとか言ってただろ?それについての話がある。今度の日曜会えるか?』
…新しい掲示板…懐かしい響きだな」
俺は数年ぶりに、近くの喫茶店で黒谷と待ち合わせする事にした。
「遅いなぁ…早く来ないかな」
テーブル席で待っている俺を裏目に、時間はどんどん過ぎていく。すると…
「やーすまんすまん、小室。うっかり寝過ごしてなあ」
ガラッ、という音とともに黒谷が現れた。
「…ったく、話があるとか言って呼び出した人は誰ですかねぇ…?」
そういうと黒谷は、ごめんごめんと言い向かいの席に座った。
「んで、新掲示板の話って何よ」
「あー、…オホン!…本題に移ろう。
新掲示板だが…俺たちで会社を立ち上げて、そこで運営する--とかどうだ?」
…え?
……え?
「はぁぁぁぁぁぁぁぁああああ??!!」
「話飛びすぎだろ!なんだよ会社作るって!!お前頭どうかしたのか?!」
思わず叫んでしまった俺のことを、マスターと客がじろじろ見ていた。
「おい、小室…すこし黙れ」
「…あ。スマンな」
「ンモー…んでだ。俺は何も、無計画に会社を作ろうと考えてるわけじゃないんだわ。
個人で運営すると、どうしてもサーバー維持費がかかってしまう。ドメインを取得して運営するなら尚更だ」
「あー…確かに」
「それに、2人だけじゃろくに管理もできないだろ?『複数管理人制度』が成立しない。
会社を立ち上げてメンバーを募集すれば、管理も行き届くと思うな」
「うん…黒谷の言う通りだが、一つ気になることがある。聞いていいか?」
「あ…ああ」
「会社作るときは、20万円近くかかると聞いたんだが...そんな大金何処にある?」
「あー...その辺は安心しろ。なんとかして見せるさ」
「(...大丈夫かな)」
とりあえず、続きの話はメールですることにしてその場を後にした。
名称が実際にありそうでいいですね!(*'ω')マーヴァスネオンが史上最高と呼ばれていた所以が気になります〜
それ^^すげぇ。
あ…ありがとうございますm(__)m
マーヴァスネオンは…言ってみれば
「ありとあらゆる欠点を無くしたミーバース」みたいな物ですw
(なんというチートサイト…)
おぉ^^自分も小説かこうかな。。。?
書いてみると楽しいですよ!
おお!かいてみようかな^^
テスト終わったら書く^^
やべ、久しぶりに続き書こうとしたらその後の展開忘れたw