ここはミバネル。ザワザワという国の世界大都市の一つである。1番有名な大都市は
他にもスプルァ、The MegaloPolis(略してMP)などがあるようだ。
最近ミバネルのところに奇妙な店が現れたらしい。なんでも代金を必要とせず、そのまま帰るものもいれば、永遠に出てこなかったりもする。
そしてそこから帰ろうとした者は暴漢に襲われるというジンクスがあるのだ。
そしてとある少年、しはこうは何気なく面白い店やレストランを探しに歩いていた。
「ん~… 最近なかなか面白い店がないぞ レストランも味にインパクトなかったから代金置いてそのまま残したし。」
「つまんないなぁ… 家帰って録画してたけ■フレを見ようかな… って、ん?」
彼はその例の店を見つけた。しはこうはその店の外観にインパクトを受けてその店に入ることにした…
「やぁ いらっしゃい」
店主は黒ずくめで素顔は一切見ることができなかった。
そこにしはこうは恐怖と好奇心が湧き出した。
「君は… 少し怖がっているが好奇心があるらしいな」
顔に出ていたのか、しはこうの思いを見透かしたようだ。
彼は勇気を振り絞って、こう言った。
「ここはどういう店なんですか? 売店でも無ければレストラン見たいじゃあないみたいですが」
店主はその質問に、
「ん~ 悪魔とかそういうものに関連したオカルトな店かな 不気味さを消さないように何するかも教えないけど、ねっ?」
「まーこの店で何かサービスを受けたいなら、S,P,A,R,D,Aと言ってみなよ 金は要らないからさ」
軽い言動で答えた。安心させようとしたのだろうが、しはこうは返って恐怖心を煽られた。
だがタダ、それに好奇心もあるので逃げようとしなかった。そして彼は頑張って唱えた。
そして店主の後ろにあった矢が浮かび上がり… しはこうの方向に矢尻が向いた。
しはこうは危機を感じ、咄嗟にドアに駆け出したが…
ドグシャァ…
容赦なくしはこうの背に深々と突き刺さり、心臓を貫いた。
血がどんどんと溢れていく。心臓の鼓動は次第に小さく、遅くなっていき… そして止まった。
おお...まさかの登場人物が俺!ありがとう!
『しかしまぁ、しはこうお前カラスでも好きって… 世の中広しと言えどどお前すげぇ異端だぜ?』
『いやな? あいつら動物って人間にいいものあるじゃん? 何かわかるか?』
しはこうと友人の少年はそんな会話をしていた。
どうやらしはこうは動物が人一倍好きなようで、世の中で害獣と言われるものも好むほどのようで。
その事実を知った友人は驚愕してそんな事を言ったのだ。
『…いやわかんねぇよ。 空飛びたいなんてスカイダイビングや飛行機で満足出来るだろうよ』
『いやいや 俺が言いたいのはそんなことじゃあ無いね 人間は一部違うが殆ど楽してるからな?』
『それと違って人間以外の動物は必死に生き延びようとしてる 何体も子供産んで一族を絶やさないようにしてる』
『そこに俺は敬意を示して動物を愛そうと神に誓ったわけさ』
『いや神に誓ったって…』
しはこうは動物の生きるということに対して敬意を示しているからという理由だ。
人間も生きるということは行っている。だが彼らは欲望のまま生きているものが殆どだ。
そのことをしはこうは人間をよく思わないし、それで自己嫌悪したりもした。
『フォアグラってあるだろ? あの世界三大珍味の』
『おう、あれか あれってなんでも鴨に無理やり色々食わせて太らせてストレス与えまくった鴨の肝臓がフォアグラらしいぜ? ちと拒否反応あるわ…』
『俺はアレを考えたやつを憎むね あんなの人間がうまいもの食べたいって欲望で出来たもんじゃん』
『まぁあれを無くせなんて言わないけどな… 過激になるほど馬鹿みるってモンだからな』
『そう… ところであの微かに動いてんのはなんだ…?』
しはこうは友人に言われた方向を見ると、血相変えて走っていった。
カラスが怪我をしていたのだ。しはこうの脳内では怒りと焦りが混じっていた。
『お、おい!待てしはこう! 何があったってんだよ!』
『悪い 先に帰ってるよ 話はお預けだ』
しはこうが走っていく後に血が落ちていた。それを見て友人は悟った。
『カラスが怪我をしてたのか… やれやれ あいつらしいな』
それからというもの、しはこうはカラスの怪我が完治するまで学校だって休んでつきっきりで面倒を見た
怪我は心臓まで届きそうなほど深く、どんな名医がいる病院に行っても完治までは1週間以上はかかるうえ、
そこまでお金がなかった だからその時から一睡もせず何か大変なことが起きてもすぐ対応出来るように面倒を見続けた
その甲斐あってか結構深い傷が五日で完治、飛ぶのにも支障がない状態になった
カラスを逃がして学校に行くと、大体の生徒にはズル休みと貶されたがなんとも思わなかった
逆にしはこうの心の中では清々しい気持ちでいっぱいだったのだ
だが、現在置かれてる状況は別 死の淵に立たされている。あるいは既に死んでいると言ったところか。
1つも身動きしないしはこうを見て、店主は不思議に思った。
「彼には何か強い精神力を見た気がしたのだが… おかしいな、普通に起き上がって生きているはず」
「ま、適応がなかったって言うならそのまま遺棄しちゃうかね…とは言ったが…」
しはこうは今誰が見ても死んでいる状態だった。誰が見てもただの死体、そんなもの誰も疑う事は無いのだが…
店主は逆に疑った。
「普通は矢に取り殺されて死体すら残らないはずなんだ だが何故死体として残っている?」
そうやって不思議がっていると、気づけばしはこうの死体にカラスがいた
店主はどこから入ったのか、と思いつつもまたしはこうの死体を疑った
そして 気づけばそのカラスはもう居ない。羽ばたいたのなら羽音が鳴るし、どこも戸締りはしてるはずなのだ。
店内を見渡していると しはこうの体は動き出し、ひとりでに立ち上がった。
アイカラーは紫、何やら黒いオーラが見えた。
「おお!やっぱり見込み通りだったか いつも通りの復活の仕方だ」
店主は大喜びしていた。
「…あれ?さっき矢に刺された気がしたんだけど…」
「おめでとう!君は力を手に入れることが出来たんだ、勿論私には君の能力がどんなものかはわからんがね」
「は、はぁ」
しはこうは複雑な気持ちで店を出た…
書かなあかんけど全然暇がない
「しかし、なんのサービスだったのか全然わからなかったな」
「強力すぎるツボマッサージのサービス? ヒヒっ なんちゃってな」
しはこうは全く何が起きたのかわからないし死んだはずなのに生きてたりしたせいか軽い冗談にして流していた。
だがしはこう自身その考えはおかしいと思い自分の気が触れたのかと思った。
そんなことを考えていると、見た感じ普通の青年が
「キミ、ちょっと用があるんだがついてきてはくれないか」
と、声をかけてきた。
物腰と顔色を見ると一瞬で普通ではないと思った。
異常な程落ち着いた感じに他人とは違うオーラのようなものをしはこうは感じとった。
しはこうは恐る恐るその青年について行くと質問を投げかけられた。
「キミに単刀直入に言う。キミは悪魔じゃあないよな?」
しはこうは一瞬固まり、そのあと思い切り噴き出しそうになった。
まさか。科学や常識の範疇で考えれば悪魔なんてものは居るはずはないと思っていた。
「いやwwwww あんた俺が中学生だからってwwwwww からかわないでくださいよwwwwww」
普通。普通誰だってそんな反応する。しはこうもそうする。
「ふむ、そうだよな。からかってすまなかったな じゃあどうでもいいことなんだが これを見て何か感じたことはないか?」
しはこうは笑いながらその見せられたものを見ると、顔色が激変した。それ をしはこうの首に振り下ろそうとしていた。
異常なほど肌がピリピリする。なにか頭の中でざわつくものがあった。
続け様にくる危機感、そして純粋な鋭い殺意… 殺意…?
しはこうは慌てて今の状況を把握しようとすると…
青年は
「うおッ!?」
しはこうは大きく転がって避けた。青年が持っていたのはエッジが着いた双剣を構えていた。
「殺る前に言っておく オレはとしあき。お前が悪さしないうちに火種を消させてもらうぞ」
BGM的なもの
原作:シャドウ・ザ・ヘッジホッグ
としあき兄貴はシャドウ意識してるから中の人的には遊佐さんかな…w
「おいおいおいおい!! おまっ やめっ やめロッテ!」
しはこうはどうしたらいいかわからずただ逃げ惑う。
としあきは今にも首をはねてやると言わんばかりに斬りかかってくる。
「貴様、悪魔なのだろう? なら足掻くぐらいはできるはずだ」
「なんかよくわからんがとにかく悪魔とかなんとか言うやつはなんなんだよ!?アンタが悪魔だろうが!」
「見苦しい、首を差し出せ」
「やだよ」
そうやって逃げ続けていると何かを手に入れた感覚があった。
とにかく追い払えるならなんでもいい、そう思ってその手に入れた感覚がしたものを投げつけた。
「あっち行けって!オレが何したってんだよ!」
だがかなり焦っていたので当たらずに、そのまま壁に刺さった。…刺さった?
「ナイフ…か だが狙いが雑過ぎたな」
なんてことだ。当てて隙を作って逃げるためのチャンスが砕け散った。
…かと思えば、手にはまだ数本もの同じナイフが握られていた。
今度は冷静に狙いを定めて投げる、完璧な軌道だ。
…が、それもあっけなく防がれる。今度は投げる数を増やして投げる、数には余裕がありそうだ。
それも防がれてしまう。そして最終的にはやたらめったら投げつけるオチになった。
だが意外に効果的で流石のとしあきも汗を少しかいていた。
そして見事に一本…彼の肌を掠った。掠っただけだが、それでもラッキーだ。
そして間髪入れず投げつけようとしたが…しはこうの手にナイフはなかった。
そりゃそうだ。やたらめったに投げたナイフは、数千本もする。それで無いのも当然だ。
「残念だったな、諦めろ」
としあきは双剣を手で器用に回し、構えて今にも走ってきそうな状況だ。
しはこうはどうしても生きたかった。何故、悪魔だとかそんなわけのわからないことで死ななきゃならないんだと。
その時、断じて諦めぬと言う精神力が、投げたナイフに力を与え…
「なっ…!?」
大爆破。流石に足元や背後にもあったナイフが爆発したのでとしあきは防ぎようもなく、結構なダメージを与えたようだ。
勿論のこと、そんな一転攻勢の流れが来てしはこうの焦燥や恐怖が一瞬で闘志に変わった。
「そっか…あったまきた(冷静) なんでこうやってお前を圧倒できそうな力を俺は持ってんのにあんな怯えなきゃあならなかったんだ?」
今度はオレのターンだ、という声が聞こえてきそうな感じにしはこうはゆっくり立ち上がった。
しはこう
勿論のこと、どこにでも見るような中学生。
だが全ての命を尊ぶ考えを持ち、それをぞんざいに扱うものを酷く嫌う。
魔具:爆発するナイフ(名称はまだ不明)
イメージCV:朴 璐美
としあき
完璧を追求する青年。見た目はそれなりに整っている。
また、悪魔と呼ばれるものを探しては見つけて容赦なく殺害しているとか。(間違えて殺したなどの前科はない)
魔具:エッジのついた双剣(名称未確認)
考えてないとか言わないでイメージCV:遊佐浩二