>> 25
意味上でそう書かれているのもわかるが、
なら、一般人が「偽善」という言葉に抱く底知れないマイナスイメージはどこから来ているのだろう?
3や4だけがマイナスイメージの原因とは到底思えない。まあ、というより実のところ3や4みたいな「文句無しに偽善だろ」って感じのやつは頭になかった。
1や2のようなものがいかに忌み嫌われるかっていう、人間の「薄汚れた(めんどくさい)部分」に注視してたわ。
やらぬ善よりやる偽善なんて、ここまで培われてきたマイナスイメージの前では無力。
見返りを期待する行為、満足感を得る行為。これらが付随するだけで、行為は偽善となり、人は偽善者となる。そして悪とされる。ように見えなくもないが、もちろんそれだけなら偽善とは呼ばれないだろうね。
真に忌み嫌われているのは、見返りを期待してること、満足感を得てることを、善行によって覆い隠していることだ(往々にして隠しきれてはいないが)。
自分だって得してるくせにあたかも得してないように見えることが、善行を受けたものの神経を逆撫でし、「お前、偽善者だな?」と逆上させてしまうのだ(リアルでは心の中や、友人や家族への愚痴として吐き出されることが多かろう)
偽善者と罵る者はこう言うだろう。
「やらぬ善よりやる偽善というのは偽善を正当化したい偽善者の言い訳だ」と。
で、結局愚かな無限ループに陥る。
もっと広く捉えると、今の日本は平和だが、これも「偽善」と言えるかもしれない。
人は自分の欲を求めるのだから、戦争をすることがありのままの姿なのだ。
それを我慢して、みんな笑顔で輪になろうなんて「偽善」だ。
そんな国民たる日本人は全員「偽善者」だ。
そんなことを言う人に「辞書的には偽善に悪い意味はないんだが?」と言ったところで…何になる?
偽善って言葉は悪い意味だっていうのは、もう変えようがないところまで来てしまってるんじゃないか?たとえ本来に悪い意味がなかったとしても。