三
──「ごめんね」
わたしは震えながらLINEを送った
画面は水滴で歪んでた
ノートを返したあの日、わたしは、風香の前で意識をなくした
そのまま救急車で運ばれたらしくて、目が覚めたのは無機質な部屋だった
横で点滴がぽたぽたしてた
点滴が終わったあと、先生は、神妙な顔して言った
「精密検査をしましょう」
わたしはなんの事かわからなくて、任せるままだった
後から来たお母さんも焦った顔をしてた
次の日、検査の結果を聞いた
目の前がゆがんで、世界が真っ暗になった
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