2年間のゼミナール活動、そして2日間の卒業研究発表会お疲れ様でした。毎週のように書いてきた掲示板が今回の投稿で最後になるかと思うと、本当に寂しいですが、今の私の思いを長々とここに書かせていただきます。
私にとってこの末廣ゼミナールでの2年間は絶対にこれからの人生を歩んでいく上で自信につながるものとなりました。2年次の後期にゼミが選抜になると聴いたときは一気に不安になり、自信がないまま面接に臨んだことは今でもよく覚えています。そして3年次になりましたが、新型コロナ・ウイルスの影響ですべてがオンライン化したため、また不安を抱えたまま、ゼミ活動がスタートしました。前期では『ロミオとジュリエット』や『十二夜』の原書の読解や映画分析を行いました。英語が得意ではない私にとってついていくのに必死でしたが、皆さんのサポートもあり、今では良い思い出です。後期のミュージカル映画では映画を鑑賞して、自分の発表準備や皆さんのプレゼンテーションを聴く、というのが毎回楽しみでした。自分にはない発想や着眼点を知ることができ、パワーポイントのスライドも皆それぞれその人らしさが出ていて発表を聴いていてとても楽しかったです。そして、ゼミ活動がオンライン化し、みんなに会えないという状況にもかかわらず、オンライン・コンパの計画やバーチャル背景を利用した誕生日サプライズを率先して提案して実行に移してくれた4人のゼミ・リーダーの皆さん、本当にありがとうございました。
さて、私は末廣ゼミナールでの卒業研究の題材に映画『恋はデジャ・ブ』を選びました。私はこの作品を選択した約1年前の自分を我ながら称えたいと思います。それは目標にしていたMVPを受賞することができたことはもちろん、何よりこの作品を大好きになって卒業できることに大きな喜びを感じているからです。そして、私は卒業研究発表会を終えて、解放より、「ああ、終わってしまったんだ」という寂しさの方が圧倒的に勝っています。それは卒業研究は気づけば私の生活の一部になっており、研究を進めるにつれ、新しい発見がどんどんと出てくる度に喜びを感じていたからです。この作品はニーチェの哲学的要素が多く含まれており、まずはその概念自体を理解する段階からのスタートでした。調べ始めたときには概念があまりにも抽象的であるため、図書館から何冊も本を借りては何度も何度も読み返し、議論や分析に使えそうな引用があればノートに書き出すという作業を繰り返していました。これらは確かに大変ではありましたが、それが一見単純な物語構成である『恋はデジャ・ブ』と繋がったときの喜びは一生忘れないと思います。私が末廣ゼミナールに所属し、3年次に末廣先生の映画トークを通してこの作品に出会い、「英米映画論」の学期末レポートと卒業研究の題材として選択し、この論文を完成させることができたのもニーチェの言葉を借りれば本当に〈運命〉であったと思います。笑 私は最初から最後まで楽しんでこの卒業研究を完成させることができたと自信を持って言えます。しかし、このように私が楽しく卒業研究に取り組むことができたのは間違いなく末廣先生と私以外の17人のゼミ・メンバーのおかげです。今思えば、3年次のたくさんのレポート課題やオンライン夏合宿と冬合宿、ミュージカル映画のプレゼンテーション資料作成や発表…これら全ては皆さんがいたからこそ取り組むことができたのだと思うと本当に感慨深いです。また、ペア添削の機会や公開講評などはレヴェルの高い皆さんからいつも刺激をもらっており、特別頭が良いわけでも飛びぬけた才能があるわけでもない私はこのような素晴らしい環境で大学生活最後の2年間を過ごすことができたのはとても幸せであり、誇りに思います。そのため、私は2年間この末廣ゼミナールに所属したことに何も後悔していません。また、卒業研究に取り組むのにあたり、夏のオンライン勉強会と卒業研究発表会で充実したコメントや建設的批判を考えてくれた〈解放〉を希求するグループのタムタムとあめちゃん、そして、私も自分の論文に末廣先生と同じくらいの熱量で向き合ってくれたすずには本当に感謝しています。私は末廣先生との個人相談に臨む前に必ずすずに自分の論文を送ってはアドヴァイスと添削をしてもらい、なるべくいつも最善の状態で提出する、というのが習慣になっていました。そして、私もすずの論文を読むたびに「私も頑張らなきゃ」と良い刺激をもらっていました。末廣先生も講評でおっしゃっていましたが、お互いに協力しつつ刺激し合いながら良い結果で卒業研究を終えることができたのも本当に嬉しいです。本当にありがとう!
そして、末廣先生、本当に2年間お世話になりました。末廣先生の個人相談や添削では毎回私が頭の中にあっても、なかなか言葉にできないというもどかしい状態をいつも払拭していただき、自信に繋いで下さいました。夏のオンライン勉強会で書き出しOKをいただくことができ、たくさんの個人相談の機会を与えて下さったこと、そして最終的にはMVPを受賞することができたのも私の力だけでは確実にできたものではなく、末廣先生の厳しくも愛のあるご指導があったからこそです。先生の添削は「私のためだ」と前向きに捉えながら最後まで執筆を進めることができました。分量が多く、最初はTSのコツもまともにつかむことができていなかった私の論文を睡眠時間を削ってまで真剣に向き合ってくださったこと、本当に感謝しております。発表後に末廣先生からいただいた講評は心の底から本当に嬉しく、泣きそうになりました。そしてこの経験は今後必ず自信につながると思います。卒業してこれから先辛いことがあっても乗り越えていけるような気が勝手にしています。そして、それらはすべて自分が定めた〈運命〉だと思うことにして、これからも頑張っていきます。
最後になりますが、この末廣ゼミナールという素晴らしい環境で私以外の17人の皆さんから刺激を受けながら学生生活最後に学ぶことができ、本当に幸せでした。また皆さんと会える日が来ることを楽しみにしています。
2年間、本当にありがとうございました!!!