ピュグマリオーン掲示板

卒業研究発表会を終えて――2年間最後のゼミ掲示板の書き込み / 18

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 二年間のゼミナールと卒業研究発表会、お疲れさまでした。
 卒業研究発表会が終わり、発表を終えた安堵感と解放感からか、末廣ゼミナールとしての活動も無くなってしまったことを実感できていませんでした。掲示板に何を書こうかなとなんとなく考えていて、気づいたら1週間が経ち、書き込みもいつも通り、最後となりました。今日一日、掲示板の皆さんの書き込みや、PCのファイルに残ったこれまでの末廣ゼミナールとしての資料等を整理していると、ちょっとだけ寂しいような気持ちになりました。
 私が末廣ゼミナールに応募したのは、末廣先生のイギリス文学の世界を受講していて、「末廣先生の授業を受ければ映画を見るのがもっと楽しくなりそう!」なんて軽い気持ちで受けました。多く生徒が応募していることを知っていたので、どうせ受からないだろうとも思っていました。当時からよくつるんでいた雨森と一緒に選抜へ行き、俺だけ落ちるのかな、なんてことを話していたらまさかの合格。この時の私は、この先が地獄だと知らずに選抜に受かり、すっかり浮かれてるんるんだったと思います。いざゼミナールの活動が始まると、みなさんもご存知の通り、ご迷惑をお掛けすることばかりでした。掲示板の書き込みはいつも遅く、添削義務を放棄し、挙句の果てには夏季勉強会から逃げ出す。今になっても、なんでこの私が末廣ゼミナールに入れたのか不思議で仕方がありません。こんなにもご迷惑をお掛けしたのに、最後まで面倒を見てくださった末廣先生には感謝しかありません。ありがとうございました。また、私が末廣ゼミナールのメンバーの一員として終えることができたのは、周りのメンバーに恵まれていたからだと思います。夏季勉強会をばっくれてからしばらく音信不通となり、その時点で私の中では大学に戻ることはないなと思っていましたが、何通もの連絡が来ていて、その温かい言葉のおかげで、もう一度戻りたいと思い得るようになりました。本当に末廣ゼミナールのメンバーでよかったなと思います。
 さて、卒業論文で取り上げた映画『Mank/マンク』ですが、初めてNetflixで見た時は、何が何だか全く分からなかったのを覚えています。そして、映画『市民ケーン』を鑑賞したときも、この映画の魅力があまり分からなかったというのが第一印象でした。『市民ケーン』は映画史上最高の作品と言われていたり、『Mank/マンク』は今話題の作品だと取り上げられていたりしたのに、作品を理解できなかった私は、映画を研究するゼミナールに所属しているのに、こんなにも分からないことがまだまだあるのかと感じ、これらを理解できるようになれば、問題発見能力や問題解決能力が上がるのではと思い、作品を決定しました。そんな軽い感じで作品を決めたために最悪の形となり、論文執筆が全く手につかなくなる結果となりました。ペナルティーによって個人相談を受けられなくなってからは、どうにかしようといろんな資料を漁り、何度も映像を見返し、挙句の果てにはマンキーウィッツのように酒を飲みながら執筆すれば思いがけないアイディアが浮かぶのではと思って、ウイスキーを飲みながらやってみたこともありました。その結果は納得のいくものは執筆できず、形だけ卒業論文としてなんとか提出することとなりました。卒業論文もまともに形にできないで、今後社会でやっていけるとは思えませんが、ゼミナール活動で分かった、自信に欠けているものを見つめ直し、なんとか頑張れたらなと思います。
 大学生活で利用してきたファイルを見直し、自分は成長できていたのかどうか考えていました。正直ちょっとばかし知識が増えたくらいで、具体的にどう変化したかどうかなんて全く思い浮かばなかったのですが、ひとつだけいいことがありました。末廣ゼミナールメンバーとして所属できていたこと、これが私の大学生活の中で得られたものでした。これからは、みなさんそれぞれが自身の道を歩むこととなり、同じゴールを目指して一緒に頑張ることはもうないと思いますが、末廣先生やゼミナールメンバーそれぞれが各々の道でご活躍されることを願っています。ありがとうございました。

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