2年間のゼミナール活動、卒業研究発表会お疲れ様でした。他のメンバーも言及していますが、18人全員で終えることができ、安堵しています。今振り返ると、この2年間はあっという間でしたが、充実したかけがえのない時間を過ごすことができました。3年次前期では『ロミオとジュリエット』、『十二夜』を取り扱い、古典的な英文に四苦八苦しながらも皆でやり遂げたことで確実に次のステップへと進むことができたように思います。互いに添削をするというのは初めての経験でしたが、その分気づきも多く、見聞を深めることに繋がりました。
私はゼミの選抜面接で『オペラ座の怪人』を選びました。理由は、大好きな作品でこの作品であれば誰にも負ける気はしない!と確固たる自信に満ちていたからです。私自身、普段はシャイな性格ですが、趣味のこととなると熱が入りすぎてしまうのが欠点だと痛感していています。末廣先生や先輩方はさぞ困惑していたはずです。しかしながら、作品へのリスペクトが深いだけに、3年次後期にミュージカル映画を取り扱うとうかがい、その中に『オペラ座の怪人』を見つけた時は担当したいという強い使命感で発表に臨ませていただきました。25周年記念公演は個人的にベスト配役だと思っています。Blurayを買うほど焦がれた作品の大好きな曲たちを論じることができ、この上なく、幸せでした。ミュージカルファンを公言している私ですが、ゼミで取り扱った作品は未見のものが多くありました。そんな中でも毎週異なる作品を鑑賞し、末廣先生の作品へのリスペクトに溢れる講評と各メンバーの熱量のこもった発表には心を動かされてばかりでした。皆さんの発表を通して、私自身、まだまだだと痛感させられると同時に、ミュージカルの奥深さを再確認させられました。
さて、卒業論文では『ムーラン・ルージュ』を題材に選びました。私がこの作品を選んだのは、序論でも述べたように、映画の物語と20世期の楽曲の融合に心惹かれ、この作品の持つ、歌だけで終わってしまうというミュージカル映画の欠点を払拭する点において意味を深く理解したいと考えたからです。発表後に末廣先生からいただいたお言葉の中にもありましたが、全体的に完成度が低く、大変申し訳なく思っております。そんな中、末廣先生はどんな時も見捨てず、常にヒントをくださり、熱心にご指導いただきました。何度も「映画の紹介に流れてしまっている」とのアドヴァイスをいただきましたが、最後まで修正できることができず、悔しい気持ちです。末廣先生、ご迷惑をおかけしてばかりでしたが、厳しくご指導いただき、本当に有難うございました。そして、ゼミのメンバーにも感謝を述べたいと思います。私は執筆する時も、提出する時も要領が悪く、皆に迷惑をかけてばかりで足手纏いだったと思います。しかしながら、どんな時も皆さんの存在と姿勢にに励まされ、なんとか無事、ここまでくることができました。とくに、同じグループのメンバーたちには感謝してもしきれません。私の乏しい論文を読み、アドヴァイスをくれたりと皆さんの助けがなくては完成に至ることはできませんでした。こんな私を支えてくれて、本当に有難うございました。
私事ではありますが、本日、最愛の祖母が亡くなりました。突然のことで気持ちがついていきませんが、常に味方でいてくれた祖母には本当に感謝しています。無事に発表を終えられた報告ができたので良かったです。今この時に旅立ったことでエールを祖母からもらったような気がしています。最後に、末廣先生と素晴らしいメンバーがいるこのゼミナールで学ぶことができた時間を誇りに思います。オンとオフを切り替え、何事も全力で取り組む姿に刺激を受けてばかりでした。春からはそれぞれの道を歩むことになりますが、皆さんならどこへ行っても輝けるはずです。ゼミ生17人全員と出会い、ともに苦悩にし、楽しく学べたことはかけがえのない宝物です。2年間、本当にお疲れ様でした!