アルル時代 (1888年2月~1889年5月)
南フランス アルルにいた頃。画家たちの共同生活をしようと「黄色い家」を借りたが、実際に来てくれたのはゴーギャンだけだった。
ゴッホの孤独が痛切に表れている絵である。一人暮らしの部屋にある、余分なもうひとつの椅子は、どれほどゴーギャンを待ちわびていたかが表れている。
気乗りもせずにやって来たゴーギャンとの共同生活は、悲劇に終わる。
ゴーギャンは1888年にゴッホの希望もあってアルルを訪れ、ゴッホが考えた芸術家たちの集団的な活動企画に理解を示す。アルルの「黄色い家」で集団で制作するというものだった。
なお、この頃にゴッホは「ひまわり」シリーズの絵を描いている。これは、黄色い家の壁にかけるインテリア用絵画として制作されたものとされている。
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