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ポール・ゴーギャンの部屋 / 14

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ぐりりん 2019/05/10 (金) 15:55:20 >> 6

ゴーギャンの作品は、フォークアート(土地固有の文化から生まれたアート、実用的かつ装飾的)日本の浮世絵の影響を受けながら、「クロワゾニスム」に向かっていった。

クロワゾニスムとは、批評家が、平坦な色面しっかりした輪郭線を特徴としたエミール・ベルナールの描き方に対して付けた名前。中世の七宝焼き(クロワゾネ)の装飾技法から由来している。

 クロワゾニスムの代表的な作品は1889年の「黄色いキリスト」で、重厚な黒い輪郭線で区切られた純色の色面が強調されている。このような作品においてゴーギャンは、古典的遠近法や、色の微妙なグラデーションといった、ルネサンス美術以来の重要な原則をほとんど無視している

 またのちに彼の作品は、形態と色彩のどちらかが優位に立つのではなく、両者が等しい役割を持つ「綜合主義」に向かっていく。

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