フライトコーチでこんな結果が得られたとします。 リボン図が見られたのだから、これで目標達成ですか? そんな事は無いですよね。 これからが本当のフライトコーチを使った練習の始まりです。
動画を作ったのでご覧ください。
フライトコーチ・ジャッジ Flight Coach Judgeにも書いた様に、ジャッジ用プロッターで採点をするのは中々難しいものです。 まぁ、動画なら何度でも再生してやり直しがききますが、実際のフライトではそうもいきません。 次々と瞬時に判定していかなければならない難しさがあります。 きちんと判断して行くためにはリボン図での検証が必要になります。
リボン図を見た時に感じるのにクロソイド曲線があります。 ちょうど良い例があったので動画の方にも入れておきましたが、画像右側のこんなラインです。 (接点のある方はテンプレート)
パターンフライトでは、直線やパートループといった1つ1つの部品が評価の対象になります。 テンプレートの様に直線とパートループの間に接点があれば直線と曲線が明確になるのですが、クロソイドではどちらも不明瞭になってしまいます。 自分はここからが直線と思っても、見る側には伝わらないのです。
ミュゼットでの例。
こちらはフルサイズ機。 まるでテンプレートの様です。
これは実機ならではのものかもしれませんが、ピッチ方向の「けじめ」をしっかりつけている様子が良く分かる動画です。 直線とRの接点を境に、一瞬で画像がピッチ方向に流れ始め、また静止しています。 例えば0:43〜辺り
フロントビューの拡大画面で、機体の動きを確認してみます。 この時注意しなければならないのは、風への対処です。 無風時なら問題無いですが、風がある時は機軸をズラして飛ぶ必要があるので、機軸が曲がっている方が正解の場合もあります。 風速はスピンの落下具合で判断しておく必要があります。
2例目
3例目
4例目
https://youtu.be/LpWlMwlQJeY 221217のフライトです。
コメントで、フライトの怪しいところに触れておきました。 本当にそうなのか。 それができるのか。 試してみてください。
上辺でのロールについて、練習方法を考えてみました。
0:43ではありません。 翼端がやや右上を向いている0:44です。
この姿勢を覚えたら、動画を再生してここと思う所でストップしてみます。 0:44で止められましたか。 この練習を何十回と繰り返してタイミングを自分のものにするのです。 再生スピードを色々と変えてみる必要もあります。
動画でタイミングが掴める様になってから、実際にフライトしてみます。 ロール中のここぞと思うところで「右ラダーをポン」です。 右と思っても指が左へ動いてしまうのかもしれませんが、そこは練習するしかありません。 最終的には打つ量や長さが問題になりますが、最初はまずラダーのタイミングと方向を間違えない様にする事が大切です。 打ちっぱなしではダメなので、最初はとにかく思い切ってポンとパルス状に右ラダーを打ってみましょう。
0:44の姿勢の見極め方についてですが、 プロッタ画面左にある拡大画像と、パイロット位置から見た機影には、違いがある事に気を付けなければなりません。 パイロットの目には、かなり奥へ倒れている感じになります。
なお当然の事ながら、ロールの当て舵は単純にラダーを当てれば良いという様なものでは無く、この場合なら、 背面直線→ポンとダウンを打って機首上げと同時にロール開始→ナイフエッジ付近での右ラダー→180°ロール終了間際にアップ→正面飛行 といった操作が必要になる訳です。
「そんな事分かっている」と思われるかもしれませんが、 舵をどこで入れて、どこで抜くか、そしてその量は、といった事は、演技フライトには最も大切な所でもあります。 エルロン・ロールについて、動画を参考にじっくり考えてみてください。 11:12辺り、「とっても難しい」 実感がこもっています。
舵を戻す事が重要ポイントです。 動画の9:03や9:06を見てください。 エレベーターを引いたまま、エルロンを打つのではありません。 5度ヘッドアップさせた瞬間にはエレベーターはニュートラルです。
10度というのは初級トレーニング用です。 そして、この5度というのはフライトコーチの姿勢グラフでは確認できるのですが、肉眼では恐らく見えない量です。
また、「ヘッドアップなど要らないよ」と言われる場合の飛行は、単に降下ロールを行なっているだけに過ぎないのです。
動画集にピッツスペシャルの水平ロールを加えておきました。 ロール開始のテクニックが絶妙です。 他に、ブルーエンジェルスの動画なども参考になります。
前出の動画にもありますが、「ロールの軸を通すのはとっても難しい」事です。 実際にどんな感じでロールが行われているのか、動画にまとめてみました。
動画の説明欄に書いた事ですが、書き加えた事もあるので、こちらにも載せておきます。
ーーーーーーーーーーーーーー フライトコーチの魅力の1つは、飛行中の機体を色々な角度から見られる事です。 ロールの軸を通すのは本当に難しい事ですが、今回はP-23の中でのロールに的を絞って見てみましょう。 このフライトのjsonファイルはこちらにアップしてあります。 P23_2245.json https://1drv.ms/u/s!Au8FOaiacU40giRzbt5q56tJmdwf?e=1NhuT7
動画では、0:56にロール直前のバンピングや、 スピンのエントリー1:03では、サージングと呼んで良いのか、ドライビングテクニックのソーイングの様なエレベーター操作も見られます。 また、後からこの瞬間をスロー再生してみると、右ロール方向に失速しかかっているのも分かり、(もちろんこんな事は地上からは見えないのですが)、飛行機の動きを知る良い資料にもなります。
操縦に関連のあるブログ記事 バンピング https://denkado1.jimdofree.com/2020/11/23/バンピング/ 操縦テクニック https://denkado1.jimdofree.com/2020/12/28/操縦テクニック/
周りに教えて貰える人がいないので、どのようにすればいいのか手探り状態で飛ばしてます。 舵の打ち方、考え方等、技術的な書込はものすごく参考になります。 これからもよろしくお願いします。
自己流のところもあって、それが良いか悪いかは今ではフライトコーチで見えてしまうので、ヒント程度に考えていただければ幸いです。 曲がってから舵を打つのでは遅いので、曲がらない為にどうするかと考えて色々と取り組んでいるところです。
ミュゼットでのインメルマンターンです。 ピッチとロールのグラフを見ると、どんな操作をしているのかが分かってきます。
横風がちょっとある時のP-25パターンです。 演技名は入ってませんが、練習中の方ならすぐ分かると思います。 どんな風に横風に対処しようとしているのか、3つの視点から見つけ出してください。 このフライトでは大きなミスもありました。
背面からのハーフロール。 AとBがミュゼットで、Cはフルサイズのコントラ機。
リンク集に更新を記載しましたが、フライトコーチを使った練習はドンピシャの内容なので、ここにもリンクしておきます。
きよっさんのブログ「いつまでもアドバンスド」 フライトコーチで練習 ①
トライアングルの「45度ラインのロール」では似た様な動きになります。
Rを描く時のスロットルコントロールについて、特に上昇部分では同じ様に感じています。
地上からは分かり難いラダーの癖も、視点を変えればこの通り。 (風の無い時)
45度ラインでの機体の見え方は、「Followモード」を使って「Judgeビュー」にして機体を動かしてみると参考になります。 但し、実際には、風の影響や、揚力発生のための迎角も考慮する必要があります。
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フライトコーチ・ジャッジ Flight Coach Judgeにも書いた様に、ジャッジ用プロッターで採点をするのは中々難しいものです。
まぁ、動画なら何度でも再生してやり直しがききますが、実際のフライトではそうもいきません。
次々と瞬時に判定していかなければならない難しさがあります。
きちんと判断して行くためにはリボン図での検証が必要になります。
リボン図を見た時に感じるのにクロソイド曲線があります。
ちょうど良い例があったので動画の方にも入れておきましたが、画像右側のこんなラインです。
(接点のある方はテンプレート)
パターンフライトでは、直線やパートループといった1つ1つの部品が評価の対象になります。
テンプレートの様に直線とパートループの間に接点があれば直線と曲線が明確になるのですが、クロソイドではどちらも不明瞭になってしまいます。
自分はここからが直線と思っても、見る側には伝わらないのです。
ミュゼットでの例。
こちらはフルサイズ機。
まるでテンプレートの様です。
これは実機ならではのものかもしれませんが、ピッチ方向の「けじめ」をしっかりつけている様子が良く分かる動画です。
直線とRの接点を境に、一瞬で画像がピッチ方向に流れ始め、また静止しています。
例えば0:43〜辺り
フロントビューの拡大画面で、機体の動きを確認してみます。
この時注意しなければならないのは、風への対処です。
無風時なら問題無いですが、風がある時は機軸をズラして飛ぶ必要があるので、機軸が曲がっている方が正解の場合もあります。
風速はスピンの落下具合で判断しておく必要があります。
2例目
3例目
ラインとRの描き方以外にも機体の細かな動きが手に取る様に分かって、怖いくらいですね。
実際のフライトでは、この様な微妙な動きが100~200m離れた所で行われているのです。
4例目
パートループ、直線、ロールなど、それらがどれだけ正確にフライト出来ているか、何度も見直してみます。
例えば、このフライトだと、
ロール前後の直線はありますか? その長さは等しいですか?
上辺のロールでエレベーターの使い方は? ダウンのままではありませんか?
https://youtu.be/LpWlMwlQJeY
221217のフライトです。
コメントで、フライトの怪しいところに触れておきました。
本当にそうなのか。
それができるのか。
試してみてください。
上辺でのロールについて、練習方法を考えてみました。
「右ロールの場合」0:44で右ラダーをポンと短く打つのがコツです。
練習方法としてはまず、0:44の姿勢を左側の拡大画面も参考にしながら覚えましょう。
0:43ではありません。
翼端がやや右上を向いている0:44です。
この姿勢を覚えたら、動画を再生してここと思う所でストップしてみます。
0:44で止められましたか。
この練習を何十回と繰り返してタイミングを自分のものにするのです。
再生スピードを色々と変えてみる必要もあります。
動画でタイミングが掴める様になってから、実際にフライトしてみます。
ロール中のここぞと思うところで「右ラダーをポン」です。
右と思っても指が左へ動いてしまうのかもしれませんが、そこは練習するしかありません。
最終的には打つ量や長さが問題になりますが、最初はまずラダーのタイミングと方向を間違えない様にする事が大切です。
打ちっぱなしではダメなので、最初はとにかく思い切ってポンとパルス状に右ラダーを打ってみましょう。
0:44の姿勢の見極め方についてですが、
プロッタ画面左にある拡大画像と、パイロット位置から見た機影には、違いがある事に気を付けなければなりません。
パイロットの目には、かなり奥へ倒れている感じになります。
なお当然の事ながら、ロールの当て舵は単純にラダーを当てれば良いという様なものでは無く、この場合なら、
背面直線→ポンとダウンを打って機首上げと同時にロール開始→ナイフエッジ付近での右ラダー→180°ロール終了間際にアップ→正面飛行
といった操作が必要になる訳です。
「そんな事分かっている」と思われるかもしれませんが、
舵をどこで入れて、どこで抜くか、そしてその量は、といった事は、演技フライトには最も大切な所でもあります。
エルロン・ロールについて、動画を参考にじっくり考えてみてください。
11:12辺り、「とっても難しい」
実感がこもっています。
舵を戻す事が重要ポイントです。
動画の9:03や9:06を見てください。
エレベーターを引いたまま、エルロンを打つのではありません。
5度ヘッドアップさせた瞬間にはエレベーターはニュートラルです。
10度というのは初級トレーニング用です。
そして、この5度というのはフライトコーチの姿勢グラフでは確認できるのですが、肉眼では恐らく見えない量です。
また、「ヘッドアップなど要らないよ」と言われる場合の飛行は、単に降下ロールを行なっているだけに過ぎないのです。
動画集にピッツスペシャルの水平ロールを加えておきました。
ロール開始のテクニックが絶妙です。
他に、ブルーエンジェルスの動画なども参考になります。
前出の動画にもありますが、「ロールの軸を通すのはとっても難しい」事です。
実際にどんな感じでロールが行われているのか、動画にまとめてみました。
動画の説明欄に書いた事ですが、書き加えた事もあるので、こちらにも載せておきます。
ーーーーーーーーーーーーーー
フライトコーチの魅力の1つは、飛行中の機体を色々な角度から見られる事です。
ロールの軸を通すのは本当に難しい事ですが、今回はP-23の中でのロールに的を絞って見てみましょう。
このフライトのjsonファイルはこちらにアップしてあります。
P23_2245.json
https://1drv.ms/u/s!Au8FOaiacU40giRzbt5q56tJmdwf?e=1NhuT7
動画では、0:56にロール直前のバンピングや、
スピンのエントリー1:03では、サージングと呼んで良いのか、ドライビングテクニックのソーイングの様なエレベーター操作も見られます。
また、後からこの瞬間をスロー再生してみると、右ロール方向に失速しかかっているのも分かり、(もちろんこんな事は地上からは見えないのですが)、飛行機の動きを知る良い資料にもなります。
操縦に関連のあるブログ記事
バンピング
https://denkado1.jimdofree.com/2020/11/23/バンピング/
操縦テクニック
https://denkado1.jimdofree.com/2020/12/28/操縦テクニック/
周りに教えて貰える人がいないので、どのようにすればいいのか手探り状態で飛ばしてます。
舵の打ち方、考え方等、技術的な書込はものすごく参考になります。
これからもよろしくお願いします。
自己流のところもあって、それが良いか悪いかは今ではフライトコーチで見えてしまうので、ヒント程度に考えていただければ幸いです。
曲がってから舵を打つのでは遅いので、曲がらない為にどうするかと考えて色々と取り組んでいるところです。
ミュゼットでのインメルマンターンです。
ピッチとロールのグラフを見ると、どんな操作をしているのかが分かってきます。
横風がちょっとある時のP-25パターンです。
演技名は入ってませんが、練習中の方ならすぐ分かると思います。
どんな風に横風に対処しようとしているのか、3つの視点から見つけ出してください。
このフライトでは大きなミスもありました。
背面からのハーフロール。
AとBがミュゼットで、Cはフルサイズのコントラ機。
ミュゼットに限った事ではありませんが、単発機はプロペラのPファクターや機体の特性から、左下方向に行きたがります。
Aではそれをカバーするためにロール後半に右ラダー見えます。
Bはエレベーターダウンを打ったままなのと、途中の右ラダーが必要なところを左ラダーにしてしまっているのでしょう。
Cは高性能機で小細工はあまり必要無いのかも知れませんが、楽にロールしている様に見えるのは、ライン自体が降下しているところにもありそうです。
それと、Cではフライトコーチ本体の取り付け角度に少しズレがある様です。
リンク集に更新を記載しましたが、フライトコーチを使った練習はドンピシャの内容なので、ここにもリンクしておきます。
きよっさんのブログ「いつまでもアドバンスド」
フライトコーチで練習 ①
トライアングルの「45度ラインのロール」では似た様な動きになります。
Rを描く時のスロットルコントロールについて、特に上昇部分では同じ様に感じています。
地上からは分かり難いラダーの癖も、視点を変えればこの通り。
(風の無い時)
45度ラインでの機体の見え方は、「Followモード」を使って「Judgeビュー」にして機体を動かしてみると参考になります。
但し、実際には、風の影響や、揚力発生のための迎角も考慮する必要があります。