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katka
2024/03/04 (月) 21:15:22
八ノ地教の聖人達
サクレ=クール寺院の猫人の住職マリリンは元マーザン騎士団長で、今は穏やかな人当たりだが現役の頃は武術・魔術に相当に鳴らした人物(猫物)らしい。といってもヤハン人がマーザンの猫人を全く知らないように、マーザンは昔から鎖国したきりで他国と戦争などはしてない。
騎士団のしごとはもっぱら国内の治安維持だろうが、現役時代のマリリンはとくに、マーザン地方に散在する遺跡でハック&スラッシュして古代のアイテムや失われた技を発掘、復興するのに熱心だった。シルヴィア剣などはマリリンが発見したと言われている。後の時代にも、マーザンに残る秘宝といえばマリリンが蒐集したものと伝えられているから冒険者の神だ。
マーザンの国教は八ノ地教でマリリン住職はその偉人、聖人の一人と憶えておくに足りるだろう。騎士団を引退して後は寺院に入り、政治向きに発言をする一方、修行場を運営して弟子達に技を伝えた。マリリンは偉い人だが、それと対照的に、八ノ地教の教義など諸々を大蔵経に編纂したことで有名なのがボタヌヴォルフ(ウウフの祖先)。
八ノ地教経典大蔵経の仕事というのは、時とともに教団内の資料がものすごく大量になり、ゴミゴミとして内容も玉石混淆、多くは散逸して発言の裏も取れないようなペーパーを地道に辿って後の人が読みやすいように目次と編集ルールを起こしておいた、ということだろう。『教義について過去の思案や議論の流れは大蔵経にまとめておくので、あとは自分でWiki読め』という態度と思える。身の回りに弟子を置きたいとか、ウウフのように派閥争いを好むような性格ではなかっただろう。
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ボタヌヴォルフというのはもともと称号で、個人名ではない。八ノ地教団の指導者として、一世代に一人が宿命的に負わされる名前で、有名なボタヌヴォルフは『ストスペ』のパーシヴァルだが、パーシヴァルの生い立ちやその後もめちゃくちゃ曖昧だ。
「八ノ地教のダライ・ラマ」みたいな役職だと思うけど、ウウフの頃にはもうそんな意味はない。ウウフ・ボタヌヴォルフは自称だ。