アカツメ(スマホから)
2022/09/19 (月) 11:15:37
7e866@a78a3
某巨大掲示板で、6R論争がありました。まあ匿名掲示板なので基本罵り合いなんですけど、それでも色んな考え方があるのです。
6R擁護する人は、デザインで買ってるからムーブメントはどうでも良い。機械式に精度は不要。精度気にする時計ではない。セイコーが好きだから。別に精度悪いとは思わない。
6R否定する人は、安定しない精度悪すぎる。元々3万円の時計に搭載された安価ムーブメントなのに今は高価すぎる。側時計、6Rポンは悲しい。技術のセイコーは見る影もない。
それぞれ所有している時計も違うし、知識量もセイコー歴も違います。腕時計に何を求めるのかも違います。個人の尺度は違うし、不毛な論争だけど、6Rというセイコーのムーブメントで熱く論争するのはセイコーが好き(気になってる)人が多いからだと思う。
古くからのセイコーファンは、クオーツ発売後に消滅した古い名機を知っていますし、今でも使い続けています。6Rよりも安定した精度が出るし、中のつくりも良いです。しかし現在では安価でつくることはできません。今のセイコーは目先の利益しか考えてないように見えるし、思い入れのあったモデルがコストダウンし続けるのを見るのは悲しいのです。
しかし6Rなんて気にしない。別に少々精度悪くても良いと思う方々が買い支えることで、セイコーが存続している訳です。お金払わずに口だけのマニアには説得力がないのも分かっているのです。
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私はニワカファンですが、下手の横好きで機械式時計の「機械」そのものに興味が出て分解したり、時計技師の方に色々と見せていただいたり、解説していただいた中で「やはり昔のセイコーは良かった」という言葉が必ず出る事を事実として受け止めています。
浅岡肇さんと交流が深い時計技師の方も、国産では天文台コンクールに出した45系を褒めていましたし(実際にコンクールに出した機械を見せていただきました)、お世話になっている時計屋さんも45系が「セイコーの最高傑作」と言っていました。自動巻きなら56系の初期(揺動レバーがプラスチックではなかった時期があったとか)はメンテナンス性も良く、機械としても良いと言ってましたね。長く使うならロービートのマーベルを推していました。裏を返せばそれ以前の機械はセイコーでもそこまで良くは無かったみたいです。同時期で比べるなら、セイコー>>>>シチズン>(超えられない壁)リコーやオリエント。といった見解でした。
そこで6Rですが、メンテナンスして長く使う事を考えていない設計。との評価でした。分解がやりにくく、仕上げも荒い。個体差がやはり多いので姿勢差の調整がやりにくく、お渡しする時に「平置きでは範囲内になっていますが、横向きだと日差は大きくなります」などの説明をしているとか。そもそも機械ごと交換した方が安上がりなので、滅多に分解掃除はしないと言ってましたけど・・・
主軸を「機械」に置くと、やはりオールドセイコーは良かったと言えるでしょうね。私も45GSを持っていますが素晴らしい精度ですし、ロードマチックの使い勝手と薄さも素晴らしいと思います。同時期のシチズンも何本かありますが、ケースの仕上げ含めどうしても1軍としては使いません(汗)せっかくならお気に入りを着けたいですものね。ですが現代の機械を考えると私の手持ちではシチズンの方が好きです。82系は少し衝撃を与えると秒針が止まる(機械が止まっているわけではない)構造なので嫌いな方も多いようですが私は気になりませんし、個体差もあまり感じません。この前購入したチャレンジダイバーの精度も驚きました。すっかり機械は現代ならシチズン派になってしまいました(笑)6RはSARBシリーズの頃みたいに実売3万円台の頃は気になりませんでしたが、SBDCシリーズの14万くらい(値引きなし)ではどうしても割高に感じます。パワーリザーブもそこまで必要とは思わないので、今の6Rに魅力を感じません。
ですが「ケース(デザイン)」となると、やはりセイコーは脈々とシリーズのデザインを継承しているので、どうしても好きなモノが多いです。なんだかんだアルピニストも残っていますし、ミニツナ缶も凄く気に入っています。シチズンはもうレオパールもありませんし、最近まではエコドライブの時計をひたすら販売していたイメージです。ザシチズンもGSにはやはり勝てません。
長くなってしまいましたが、
「デザインに歴史的価値を見出すならセイコー」
「機械の安定感と価格とのバランスを考えるならシチズン」
という個人的感想です。ちなみに、現代ですと耐磁性は重要だと思うので最近はもっぱらチャレンジダイバーばかり着けています(新しく買ったというのもありますが・・・)。チタン製で軽くて視認性も良く、本物のダイバーズ。そして耐磁2種。何も気にすることなく使える「機械式時計のG-SHOCK版」みたいだなと思っています。
効率化が必須の世の中ですが、セイコーファンとしては復刻キングセイコー6Rで20万円を見たときは悲しかったですね。まあ中身が見えるわけでもなく、昔のキングセイコーを知らない世代はムーブメントなんてどうでも良いのかもしれませんが、当時のキングセイコーは最先端の高精度ムーブメントが搭載されていました。熱心で心優しいコレクターは6Rでも購入するのでしょうけど、多くのマニアは「なんでキングが6Rやねん!」「20万円も出して6Rか・・・」と思ったでしょう。6R嫌だったら6L搭載キング40万円を買えと言うことでしょうけど。結局程度の良いオールド中古探すことになるのです。
今のセイコーは高級ラインにしか力入ってません。普及機はコストダウンと効率化で魅力が失われつつあります。確かにモデルチェンジを繰り返し、廃盤にならないだけでも良いと思うし、デザインはなんだかんだでセイコーなんですけど・・・なんというか作り手の熱意と愛が感じられません。時代と言えばそれで終わりですけどね。
ミヨタにできることは、セイコーにもできるはずなんです。ミドルモデル用のハイビートムーブメントをつくれば良いと思うのです。シチズンが機械式に力を入れるようになり、今回の復刻チャレンジダイバーのような万人受けするオーソドックスなモデルをつくるようになれば、面白くなると思います。シチズンは復刻資産があまりありませんから大変だとは思いますが、そろそろセイコーもタマ切れですから今がチャンスだと言えます。
私は時計は使ってナンボだと考えます。
私も復刻チャレンジダイバーは使用頻度が高いです。本当に気持ちよく使える時計だと思います。G-SHOCKもそうですが、時計として一番大事なところです。こういう時計を作り続けることでブランドとして認知され定着するのだと思います。
シチズンはラ・ジュー・ペレ社と手を組んだのが大きいと思います。新型ムーブの開発をこのタイミングで仕掛けて来たのはいいですよね。セイコーの「中流以下切り捨て大作戦」を横目で見て一般層から顧客獲得をし、将来的に高級機も買ってもらえるようにしているのだと個人的に思っています。
https://news.mynavi.jp/article/20210307-1781930/
確かにキングセイコーの6Rは萎えました・・・ケースの仕上げもイマイチですし、これならオリジナル44キングの美品(今だと8万とかしますけど、それでもまだ買える範囲)を買った方が満足度高いと思います。6RだとSBDC159とかと同等ですから、実質7万円くらいの時計と同じ機械・・・んー、やはり「20万で6Rかよ・・・」と思ってしまいます。もっと言えば既出ですがSRABシリーズだと3万円台の機械ですからね。
どうしてもセイコーに思い入れが無い限り、20万あれば舶来時計に目が行きます。ETAの機械は優秀でOHもしやすいので維持費も安く、歴史あるメーカーから選びたい放題です。私なら20万で6Rのキングセイコーを買うよりも、ノモスの手巻きとかの方が魅力的に思えます。
そうですよね。20万円あれば選択肢もかなり広がりますから、よほど復刻キングに陶酔しない限り他の時計買いますよね。まあ20万円の時計は買えませんけど・・・ノモス良いなあ。