ダイバーズケースと言えば少し前に海外フォームでこんなケースの話題がありました。
https://6012watches.com/oem-case-slim-6105-willard/
https://www.watchuseek.com/threads/new-and-upcoming-seiko-watches.2393034/page-1244
セカンドダイバー前期ケースです。
私はネット翻訳でしか理解できないので、なんとなくしか分かりませんが、このメーカーがOEMなんて記載しているから物議をかもすわけです。普通に考えたらメーカー発売よりも先にケースが売られることなんてありません。写真のリークもないでしょう。数年前は、セイコー以外でまともなケースを入手することは困難でした。一部のマニアが金属削り出しで非常に高価なケースを販売しているくらいでした。しかし近年では中国で社外ケースもたくさんつくられています。以前のような一目でわかるようなチャチなケースではありません。私はMODケースは買ったことありませんが、マイクロブランドの時計はいくつも買っているので、現在の中国のケース製造レベルはすごく高いことは知っています。仕上げだけみるとセイコーの低価格帯ケースよりも良いくらいです。
そんなケースにセイコー純正部品を組み合わせたら本物のリーク写真に見えるのは当然ですね。なんとも複雑な気持ちですが、復刻頼りなセイコーの弊害とも言えます。ボーイを廃盤にすれば市場価値が上がり偽物が出てきますし、部品を外部に売らないようにすれば、これまた偽物がでてきます。本家になくて需要があるモノは全て中国でつくられてしまうのです。以前は深センなどにもセイコーチェックが入って目を光らせていたのですけど、もはやさじを投げた感じでしょうか。
社外品も進化しすぎると判別も困難になりますから、本当に悩ましい問題だと思います。
これは・・・ここまで来ると簡単に見分けがつきませんね。
昔はロレックスなど一部の有名で高価な時計だけがコピーされているものでしたが、近年は様々な時計がコピーされていますよね。このケースにNH35入れて純正文字盤と針を入れてしまえば「ほぼ本物」みたいになってしまいますね。
ただ最近面白い話を聞きまして、こういったコピー商品が出回る事で逆に正規品への囲い込みができるから、一種のマーケティングとして存在する手法。なんだそうです。アマゾンでも偽物が出回っているので、もうセイコーの時計を買うなら信頼のおける販売店からでないと買わない!という人は増えてくるでしょう。もちろん、反対に安さに飛びついて偽物を掴んでしまう人も出てくるでしょうけれど・・・。困るのは、そのよくできた偽物を「本物だと思って」使っている人が一定数いる可能性ですよね。その人が手放す時にメルカリなど使えば、二次被害繋がる。しかも売り手側は悪意が無いだけにどちらも被害者という最悪な状況になります。
セイコーは世界に誇れる時計メーカーですから、できれば駆逐して欲しいものです。個人の楽しみとしてMODパーツが多数存在するのはいいのですが、こうやってOEMなんて書いてしまうのは問題ですね(汗)まあ、アンティークなんてガッチャだらけですから、現行品を買うなら信頼できるところで買うしかありませんね。