確かに7000→7S→4R→6Rとグレードアップしてます。さらに6Rも改良され続けています。安価で合理的な良い機械だと思います。当たり個体だとかなりの精度で長年維持できたりします。まあ当たり外れが大きいですけどね。巻き上げ効率も非常に良いです。私も好きな機械です。
マニアは歴史や形式を重んじるところがあります。歴代キングセイコーにはそれなりに上等な機械が搭載されてきました。だからセイコー5に使われている最安価な機械が乗ることに違和感があるのです。インスタや海外フォーラムを見ても多くの人がなぜ6Rと嘆いています。どうせ裏蓋つけたら見えなくなるし、音や針の動きで6Rだと分かる人もほぼいないでしょう。一般の人ならどうでも良いことでしょうね。例えるならばフェアレディZにCAエンジン(SR・QR・MR等4気筒エンジン)を搭載した感じですかね。えーーなんで4気筒!ってファンは嘆くでしょう。でもボンネット開けなきゃエンジンは見えないし普通に走るでしょう。日産は絶対にそんなことはしない。実績を積み上げてきたブランドにはファンの期待も大きいのですよ。
マイクロブランドが6Rの外販版のNE15使って側に凝ったオマージュ時計をつくるのは面白いと思うのです。しかしセイコーがそれをやってしまうとマニアはがっかりするのです。キングセイコーの名前を入れずに過去のデザインを用いた新しい時計ならば気にならないのです。しかし今回はキングセイコーブランドを使ったからこその値付けとプレミア感ですから、マニアにはボッタクリ感が拭えないのでしょう。
キングセイコーという名前にこだわらなくてカッコいい時計が欲しい人にはマッチすると思いますよ。私も単純にデザインやつくりや仕上げだけを見れば良い時計だと思います。価格的にご縁はありませんけどね(笑)
この時計は限定ではなく継続品として販売するようですから、どれだけ売れるのか気になるところです。セイコーでは機械式・ノンデイト・37mmはGS以外にありませんから、これが売れたら安価なプレザージュでも小径ノンデイトが設定されるかもしれません。私はそれを待とうと思います。