"1960年代のセイコークロノグラフ開発史の象徴である「SPEEDTIMER」の名を受け継ぎ、
長年培ってきた、セイコーの“正確な時を計る”DNAを結集した、新生「SPEEDTIMER」デビュー"
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/speedtimer/
うーん。
結局、復刻しかすることができないのが、今のセイコーの悲しいところですね。
新生と語るからには、新しい技術を投入して欲しいですけど、既存の組み合わせでしかありません。世には30万円の時計をポンと買えるお金持ちがいるので、ある程度の売上は見込めるのでしょうね。貧乏なのな日本だけですしね。他の先進国の平均収入は日本の2~3倍あります。
またモチーフはクラウンクロノグラフなんですね。もう何度目だよ。そもそもクラウンクロノグラフはスピードタイマーではないしさ。
庶民の本命はソーラーモデルでしょう。
しかしこの広告はひどいですね。
”1969年に誕生した、世界初の垂直クラッチ機構を搭載した自動巻クロノグラフウオッチ「1969 スピードタイマー」の造形を色濃く継承した、コンパクトでスポーティーなソーラークロノグラフモデル。”
おいおい!1982年に誕生した、世界初のアナログクオーツクロノグラフ「スピードマスター」(7A28)は無かったことにするのかよ!!
申し訳程度にスピードタイマーのクッションケースに寄せているけど、針の形やサブダイヤルデザインは、7A28-701Aスピードマスターじゃねえかよ!
まあ今回はスピードタイマーというくくりのコンセプトなので、スピードマスターの解説を入れると商品としてブレるのかもしれません。
それにスピードマスターの名称で売っていたことが黒歴史なのかもしれません。無かったことにしたいのかもしれませんが、7A28自体は素晴らしい技術でした。世界の度肝の抜いたのです。他のメーカーが真似することができなかったのです。
せっかく40mm以下のコンパクトサイズのクロノグラフなんですけど、素直に喜べません。面倒くさいマニアの戯言なんでしょうけど。
私個人的にはソーラーには興味がないので購入はしませんが、デザインは上手くまとめてカッコいいと思います。なぜか入れてくる24時間計は不要です。7A28が美しいのは待機時にすべての針が上を向くからなんですよね。
今回のモデルで分かったのは、セイコーからは7A28スピードマスターの復刻は期待できないこと。もし復刻されても美しい針には期待できないことですね。
長々とネガティブ発言失礼しました。