では、三千塵点劫の釈迦はどうでしょう。
阿頼耶識に蓄えられた〝業〟としての仏種なのでここでは縁起は起こりません。
「縁」がないとこの仏種は発芽しません。
ではその縁とはなんでしょう。
他ならぬ『法華経』です。
法華経を読誦することでそれが縁となって阿頼耶識の仏種が他の七識を転識させます(七転識)。
ここでは「色」に相当する要因は関係しません。
前五識は識です。六根ならば目や口や鼻などの感覚器官が「色」に相当しますが転識するのは五識と第六意識と第七末那識の七つの「識」です。
「色」が存在しない世界なのでこれを「無色界」と言います。
(無色界にはまた他の意味も含まれております。後程ご説明します)
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