菩提樹の下ではじめて覚りを開いたお釈迦さまの事を「始成正覚の仏」と言います。
しかし『法華経』の迹門で自身は今世ではじめて成道したのではなく、既に三千塵点劫の昔において成道していた事を明かします。
この「始成正覚の釈迦」と「三千塵点劫の釈迦」の違いってなんでしょう。
始成正覚の釈迦には肉体が備わっております。三千塵点劫の釈迦には肉体はありません。阿頼耶識に記憶として留められた仏です。
肉体を持った釈迦は五蘊は空じて空観に入っておりますので色(肉体)をともなった状態で世界を観ます。その世界観が色界です。阿頼耶識を因として縁起が起こりますので対象のモノ(色)がそのモノと成り得た因果が観えてきます。
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