法介
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2023/10/21 (土) 01:23:09
まず「始成の三身」から説明します。
お釈迦さまはインドに生れ出て来ましたので「有始」です。そしてマッラ国のクシナガルに向かう途中に沙羅双樹(さらそうじゅ)の樹の下で亡くなります。なので「有終」となって「有始有終」---(応身)
これは欲界におけるお釈迦さま(仏)のお姿です。
インドに生れ出て(有始)菩提樹の下で覚りを開かれたお釈迦さまは五蘊を空じて空観に入ります。空観では肉体から解脱しておりますので「無終」となって「有始無終」---(報身)
これは色界におけるお釈迦さま(仏)のお姿です。
空観に入って『法華経』を説くお釈迦さまは迹門で「三千塵点劫」を明かして自身の生命が過去より今日まで続いていることを説き明かします(無始)。そして本門で「五百塵点劫」を明かして生命の永遠(無終)を説き明かして「無始無終」となります。---(法身)
真如の世界では時間という概念が生じませんので変化が起こりません。なので生じることも滅することもない「無始無終」です。
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