法介の『ゆゆしき世界』

虚空絵(二) 法介のほ~『法華経』その⑧ / 11

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法介 2023/10/18 (水) 06:01:59

「意識」が無く縁起も起きないこの阿頼耶識に、意識として入る事はまずもってあり得ないかと思われます。

初期仏教の「九次第定」ではその意識を止滅させてこの境地に入る訳ですが、ここに入っても意識がありませんので何かを覚るという事も考え難いです。ただ〝無〟の境地に入って六道からの輪廻を解脱するだけの涅槃(無余涅槃)でしかないでしょう。

日蓮大聖人が法身ではなく報身を正意とされているのは、こういったところによるものではないでしょうか。

世間一般的に〝仏〟と言えば「法身」というイメージが強くあるかと思われますが、日蓮や天台教学では仏の〝意識〟は「報身」にあると考えます。それは先に紹介しました「野坂論文」に目を通して頂けますと十分にご納得頂けるかと思います。

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