最初に四諦の「三転法輪」の話をしましたが、この蔵教で明かされた「五蘊」や「十二因縁」のお話は一回目の四諦の説法です。四諦の内容を思い出して下さい。
苦諦 - 実体視は苦でしかないという真理。 (客観)
集諦 - 苦の原因は愛執に集約されるという真理。(主観)
滅諦 - 苦を滅した悟りの境地があるということ。(空観)
道諦 - 仏道の実践でその境地に至るということ。(中観)
「五蘊の働き」により人は物事を実体視することでモノに対する執着が生まれ、煩悩が起こり苦しみが生じます。(苦諦)
十二因縁はその五蘊を起こす肉体がどういうシステムで形成されるかを説き明かしたものです。(集諦)
そして、お釈迦さまは「四諦」を説くことで滅諦を示し、最終的に「八正道」をもって蔵教の衆生を覚りの道へ導きます。
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