法介の『ゆゆしき世界』

間違いだらけの仏教の常識 / 18

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法介 2023/09/04 (月) 00:55:26 修正

実はこの四禅には、定静慮と生静慮の二種ありまして、「生静慮」は天上界の十七天に再び生を受けて転生することを言います。それに対して「定静慮」は現世において禅定で色界へ意識として入ることを言います。今ここでお話しておりますのは禅定で色界へ入る「定静慮」のお話です。「定静慮」では四禅で五蘊を完全に空じた後に色界へ入ると説かれております。

梵衆天・梵輔天・大梵天の住む梵世の初禅天や少光天・無量光天・極光浄天が居る二禅天、少浄天・無量浄天・遍浄天が住む第三禅天、無雲天・福生天・広果天・無煩天・無熱天・善現天・善見天・色究竟天が住む第四禅天は、「生静慮」の四禅天のお話です。

この二つの四禅を混同されている方がおられますが、四禅と四禅天とは内容が異なります
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ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/四禅
四禅とは、初期仏教で説かれる禅定の4段階のこと。九次第定のひとつをなす。三界の内の色界に相当し、この言葉は、禅定の段階に応じてこの色界を4分割した四禅天の略称としても用いられる[1]。禅天の意味で用いる場合は、初禅天から三禅天まではそれぞれ三種の天をとり、四禅天については外道天などを含む九種の天をとって合計で十八禅天あるとする。ただし、四禅天には諸説あって合計で十六禅天とすることもある。
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こちらのWeb版「新纂浄土宗大辞典」などは、完全に読む人に誤解を生じさせてしまうような表現となってしまっております。
http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/四禅天

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