みんポケ!

【ss】あんみつの逆襲

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異能バトルです。

あんみつ
作成: 2018/07/15 (日) 23:44:58
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1
柿崎だったり 2018/07/15 (日) 23:45:38

期待

7
あんみつ 2018/09/13 (木) 20:39:32

「あの頃と変わらないなぁ」

柿崎は、思わずつぶやいた。

絶海の孤島にある海上都市、ざわざわ。
5年前の事件以降、二度とこんなところには戻らないと決心していたのだが───

「クソ...いったい誰があんな脅迫状を...」

考えたところで仕方がない。心当たりが多すぎて、見当もつかないのだ。
柿崎は、脅迫状の指示通り、島の中心にある建造物──安土城の天守閣を模して作られたタワーへ向かった。

8
規 制 さ れ た 雑 魚 3a9a31a739 2018/09/13 (木) 20:42:25 87451@8a720

2カ月越しの復活とはやりますねぇ!

9
あんみつ 2018/09/13 (木) 20:48:14

外見こそは日本中世の天守閣だが、中身は、ヨーロッパのホテルのような造りとなっている。

ほこりの溜まったロビーを通過し、エレベーターに乗ると、最上階へのボタンを押した。
上昇している間も、柿崎は頭の中で、戦略を練っている。

「急なことだったから、こんなピストルしか用意できなかったけど、まあ背後から撃つ分には十分だろう」

ぶつぶつと一人言を言うのは、彼の癖である。そのおかげで脅迫状を受け取ってから、彼の舌は休ませてもらえない。

ようやく、エレベーターは最上階へ登ると、ががががと音を立てて扉を開いた。

10
柿崎だったり 2018/09/13 (木) 20:48:22 修正

ANMITSU STRIKES BACK!!

11
あんみつ 2018/09/13 (木) 21:02:43 修正

最上階は、煌びやかな展望室となっている。

そんな部屋とは対照的に、その場の空気は、非常に気まずそうだ。8人の男たちは、互いを牽制し合うよう、際どく距離を取り合っていた。

柿崎(察するに、こいつらも俺と同じような脅迫状が送られてきたってわけだ。)

見たくはなかった顔が並んでいる──アクティブ、シャンてぇあ、萩原、あんみつ、ボン・チャン、雷霆、オノノ、シータ。

そこに柿崎が加わって、無事、あの事件の主要メンバーが揃ったことになる。

12
柿崎だったり 2018/09/13 (木) 21:06:14

いつもの

13
御ハッサム(フルボトル) 2018/09/14 (金) 19:20:10 84a24@d4317

支援するしか無いじゃない!

14
あんみつ 2018/09/14 (金) 21:55:59

萩原「──俺のところに届いたメールには、『ざわざわにいる10人の危険人物を、仲間と協力して殺害しろ』って書いてあったんだけど」

探り合いの空気の中、一番最初に口を開いたのは、意外にも萩原であった。

萩原「もしお前らがその危険人物に含まれていないんだったら、俺たちはチームってことだよな?チーム名はどうする?」

あの陰鬱だった萩原が、こうもぺらぺらと喋りだすのには違和感を感じたが、膠着状態を打破してくれるのはありがたい。しかし──

柿崎(...そんな軽いノリで仕切られても、困るんだけど。)

柿崎と同じ感想を抱いたのか、「というか、文章には続きがありましたよね。」と、萩原を無視して話し始めたのはシータである。

シータ「『十人の危険人物を殺害した暁には、5年前の件には目を瞑る』と。裏を返せば、従わなければバラすぞという脅しでしょうが。それにしたって、たかが10人を殺すだけでチャラにしてくれるなんて、随分とやさしいとは思いませんか?」

その通り、絶対に信用できない。そもそも脅迫者の正体すら不明なのだ、何かの罠という可能性だって大きい。

柿崎(だけど...罪を帳消しにしてくれるのは魅力的だ。...まずはここにいる連中を皆殺しにして、安全を確保するべきか?)

15
柿崎だったり 2018/09/15 (土) 00:52:49

ジェノサイド!

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あんみつ 2018/09/15 (土) 18:55:41 修正

柿崎が、内ポケットに入れていたピストル──小型重機関散弾拳銃に手をかけたのとほぼ同時に、「たしかによくわからない状況だけど、わたしはみんなと協力したいな。ここで再会したのも何かの縁じゃないか。」と、少女の声があがった。

セーラー服を着た少女──ボン・チャンである。

ボン「わたしは、みんなと仲直りをするチャンスをずっと待ってたんだ。仲間と友情を育むチャンスを。」

かつて、ざわざわ随一の殺人鬼だった彼女が、穏健な意見を述べるとは。

柿崎(というか、まともに喋れるようにはなったんだな)

萩原といい、ボンといい、あの後何があったのか尋ねたいところだ。

──しかし、「俺も、ボンちゃんの意見には賛成だぜ。過去のことは忘れようや」と、雷霆が言ったのに続いて、アクティブも「だ、だよな!チームを組もう!」とガッツポーズをしたため、柿崎は渋々、ピストルから手を放した。

17
御ハッサム(フルボトル) 2018/09/15 (土) 23:57:58 84a24@d4317

しえーん

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あんみつ 2018/10/04 (木) 18:10:22 修正

【ハンドルネーム】柿崎
【性別】男
【年齢】不詳
【罪状】国家機密漏洩罪
【解説】ハッキングマスターだった柿崎は、政府のサーバーに何度もイタズラしている内に、役人の不正を目撃する。義憤にかられ、世界中に情報を発信した結果、戦争の引き金となり、多くの犠牲者を出した。
その後、柿崎は事件のあらゆる痕跡を消すことに奔走した。

20
規 制 さ れ た 雑 魚 3a9a31a739 2018/10/04 (木) 18:47:14 1d778@d22f8

10の危険人物って誰だろう

10どころじゃないと思うが

21
あんみつ 2018/10/04 (木) 19:33:24 修正

柿崎は渋々、ピストルから手を放した──そのときである。

ドガーン!!という爆発音と共に、壁の一部が破壊された──「あっ...!?」瓦礫と黒煙の中から、勢いよく投げられた小刀は、柿崎の心臓を正確に貫いた。

次に標的にされたのは、最も近くにいたオノノである。
襲撃者は黒煙の中から、日本刀を片手に跳びかかった。

オノノ「何者だぁ!?」

現役の傭兵であるオノノを狙ったのが、襲撃者の運の尽きだった。
咄嗟に構えた大斧で、太刀を受けられる──ガンッ!ガンッ!ガンッ!と、三回目の斬撃が防がれたところで、横にいたシャンてぇあは、襲撃者を射殺した。

柿崎、アクティブ、アポカド死亡。
スコア──7:9

22
いろのの 2018/10/04 (木) 21:04:46

オノノがかっこいい、100点

23
あんみつ 2018/10/05 (金) 18:34:45 修正

医者のシータによると、柿崎は心臓をナイフで刺されたこと、アクティブは飛んできた瓦礫に頭を打ったことが原因で、二人とも即死だったのようだ。

一分もしない内に、三人もの尊い命が失われたわけだが、百の戦場を渡り歩いてきた戦士オノノにとっては、“よくあること”である。

オノノ「あらら、この壁は投擲手榴弾で壊されたっぽいね。」

適当なことを言いながら、すでに作戦を──特に、いざというときの逃亡手段について考えていた。

そんなオノノとは対照的に、シータは悲痛な表情を浮かべている。

シータ「まさか、“十人の危険人物”とは、かつてざわざわにいた者のこと...」

全員が倒れているアポカドに注目したが、「そうだとして、それが何だっていうの?」と、少女ボンが首をかしげた。

ボン「あの事件を生き延びた私たちと違って、それよりも前に、怖くて逃げ出したザコばかりだよ。私たちが力を合わせれば、余裕でしょ。」

その通り。人数差はあるが、さっきのように奇襲でもされない限り、バトルではなく、“一方的な鬼ごっこ”になるはずだ。

オノノ「さあ、そうと決まれば、早くこのホテルから──

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規 制 さ れ た 雑 魚 3a9a31a739 2018/10/05 (金) 19:17:51 1d778@d22f8

かませやんwwwwwwww

25
あんみつ 2018/10/13 (土) 21:19:29 修正

オノノの言葉を遮るように、今度は“下”から、大きな轟音がした。

ああ、噂をすればなんとやらだ──次の瞬間には、部屋の形は歪み、オノノの体にも衝撃が伝わって、宙に浮いた。体は振り回され、亀裂の入った床に打ちつけられる。

萩原「おいおいおい!なんだこの威力は!?」

オノノ「この威力は...大砲?」

傭兵オノノが、あの世界大戦を思い出すほどの、あまりのスケールである。
荘厳なる存在感を放っていた天守閣は、がらがらがらと崩れていく。

その様子を、原子力潜水艦から見ていた犯人──ロロナは、「素晴らしい!一ミリの狂いもない、精密かつ大胆な砲撃だ!」と笑い転げていた。

もちろんロロナも、これで敵が全滅させられるとは思っていない。
事実、この砲撃で死んだ者は、誰一人としていない。これは、敵をホテルから炙り出し、散り散りにさせるための砲撃である。

予定通り、海岸へ逃げ出した戦士──シャンてぇあとオノノのには、「ピチャピチャ...」と不可解な声を出す危険人物──すいぴらが送り込まれていた。

26
オハッサムドーパント 2018/10/13 (土) 21:40:51 57c00@1874a

SSのテンポで笑ってしまう しえーん

27
あんみつ 2018/10/13 (土) 21:51:31 修正

スク水をまとい、白目を剥いているその危険人物は、漂流してきたかのように、海の中からびしょ濡れになって登場した。

風貌はすっかり変わっているが、あの奇怪で不愉快な声と、登場のパフォーマンスから、オノノは一瞬で、その男をすいぴらだと判断した。

すいぴら「ピチャピチャ...」

オノノ(...気味の悪いやつめ。)

オノノは大斧を構えると──上から飛んできた矢を、「はっ!」と叩き落とした。

オノノ「陽動がバレバレだよ!」

シャンてぇあ「弓矢!?」

もう一人の敵は、空にいた。
ぱちぱちぱちぱちと拍手をしながら、パラシュートで降下してきた人物こそ──「そう、雑貨屋である!」

雑貨屋「よっ、と...どうだい?今のパフォーマンスは。いいエンターテイメントだろ?」

オノノ「いいねぇ!今どき、弓対斧の勝負なんて、滅多に見れるもんじゃないよ!」

28
あんみつ 2018/10/25 (木) 16:45:58

【ハンドルネーム】オノノ
【性別】男
【年齢】不詳
【罪状】窃盗罪
【解説】百戦錬磨の傭兵。銃や爆弾といった“野暮な武器”は好まず、大斧一本で戦う戦闘スタイルには定評がある。
かつて、とある国の軍隊に所属していた。戦艦の迫力に魅了され、ついつい盗んでしまったことが原因で、国を追われることとなったようだ。

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御ハッサム@這いよる中間テスト 2018/11/20 (火) 00:39:40 57c00@1874a

まだか まだだ まだなのか

30
頂(キ ・マ・ス)◆jttgGfj/xQ 2018/11/20 (火) 07:53:07

ぜってー説明入ったら死ぬわ